メダカの飼い方
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メダカの卵の成長過程と孵化までの管理方法を紹介します!

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今回は「メダカの卵を見つけたら知っておきたい!卵の成長過程と孵化までの管理方法まとめ」というテーマで話していきたいと思います。

普段から僕の記事(動画)を見ていただいている方にとっては復習がてら、初めてメダカの卵の孵化に挑戦するという方は、新鮮な気持ちでご覧いただければ幸いです。

初めてメダカが産卵しているのを見つけると嬉しい反面、どうしたら良いのか分からずに戸惑っているという方もいらっしゃるかもしれませんし、

どうやってメダカの卵を孵化させれば良いのか分からないという方もいらっしゃると思います。

産卵は嬉しいけど、どうしたら良いのか分からない…

どうやってメダカの卵を孵化させれば良いのか分からない…

この記事を最後までご覧いただければ、メダカの卵を孵化させる方法についてしっかりと分かると思いますので、

もし周りの方に、これからメダカの卵の孵化に挑戦するという方がいらっしゃったら、ぜひこの記事を共有して下さいm(_ _)m

また、この記事をきっかけにメダカの卵の孵化に成功すると、

メダカの赤ちゃん(針子)が上手に育たない…

エサは何をあげれば良いのか分からない…

などなど、色々な悩みや不安が出てくると思います。

僕はメダカ飼育に関する様々な悩みや不安を解決する動画を約2年間に渡ってYouTubeで発信をしてきて、

オンラインを中心にメダカの販売も行ったり、縁あってメダカファンブックという本の編集を担当したりもしました。

このブログ(YouTubeチャンネル)ではメダカの卵に関する内容だけでなく、そんなメダカに関する活動(メダ活)の中で出てくる、

様々な悩みや不安を解決する記事(動画)をアップしていますので、ぜひチャンネル登録をして、他の記事(動画)も合わせてご覧ください。

登録者数 6,000名突破

それではみていきましょう!

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メダカの卵が成長する様子

まず最初に、メダカの卵が成長する様子をイラストを使って説明していきます。

こちらは、メダカの受精の瞬間を捉えた映像です。

メダカの卵の成長過程

受精が終わったメダカの卵は、

どのように成長していくのか知っていますか?

このイラストは、メダカの卵が受精してから孵化するまでを描いたもので、この順番に成長していきます。

後ほど詳しくメダカの卵が孵化する条件についてお伝えしていきますが、受精してから孵化するまでは平均水温が25°Cだった場合、10日前後かかると思って下さい。

受精後すぐのメダカの卵

受精後すぐのメダカの卵

受精後すぐのメダカの卵の中を見てみると、小さな泡みたいなものが見えます。

やがてその小さな泡がまとまっていき、メダカの体の基になっていきます。

受精後3日ほど経過したメダカの卵

受精後3日後のメダカの卵

受精してから3日ほど経過すると、卵の中で徐々にメダカらしい形になっていきます。

受精後1週間ほど経過したメダカの卵

受精後1週間のメダカの卵

受精してから1週間ほど経過すると、肉眼でもメダカの目を確認することが出来ます。

顕微鏡を使えば、メダカの心臓が動く様子や血液が流れる様子を確認することも出来ます。

受精後10日ほど経過したメダカの卵

受精後10日ほど経過したメダカの卵

受精してから10日ほど経過すると、肉眼でも卵の中でメダカの赤ちゃんが体を活発に回転させる様子を確認することが出来ます。

ここまで成長すれば、孵化目前です。

あとは、メダカの赤ちゃんが自分で卵を破って出てくるのを待つだけです。

▶︎【夏の自由研究】メダカの卵の成長過程をイラスト付きで解説します!

メダカの卵が孵化する条件と大切なこと

メダカの卵の成長過程が分かったところで、次はメダカの卵が孵化するための条件を見ていきましょう。

メダカの卵が孵化する条件
  • 積算水温が250°Cに達すること(平均水温25°C × 10日間)

積算水温という聞き慣れない言葉が出てきましたが、この言葉自体は覚えなくても大丈夫です。

メダカの卵は、卵が浸かっている水温の合計が250°Cに達すると孵化すると言われています。

この水温と日数を掛け合わせた値のことを”積算水温”といいます。

メダカの卵の孵化には光が必要と言われることもありますが、屋外であれば太陽光、室内であれば部屋のライトの光量でも十分孵化してくれるので、

卵の孵化においては、真っ暗でなければ光の強さはそこまで意識しなくても大丈夫です。

また、合計250°Cに達すれば必ず卵が孵化するのかといえばそうではありません。

基本的には、平均水温25°C程度を10日間に渡って維持してあげる方が望ましいです。

というのも経験上、あまりにも低い水温で長期間放置してしまうと卵がカビて孵化しなくなってしまったり、

逆に35°C近くの高すぎる気温で放置してしまうと奇形のメダカが生まれてきやすくなったり、そもそも常識を超えた水温だと卵が煮えて死んでしまいます。

こんな感じで、メダカの卵を上手に孵化させるためには“適切な水温”がとっても大切です。

以前、メダカの卵と針子の育て方!孵化させるのに重要なたった1つのことという記事で、水温だけ変えてみた時のメダカの卵の孵化率を実験したことがありました。

実験内容はこちらの通りで、

  • 水の成分は同じ(カルキを抜いた水道水)
  • 水の量も同じ
  • 同じ親から産まれた卵(約25個)
  • 室内の気温は平均約15°C
  • 加温ありと加温なし(加温 = アクアリウム用のヒーターで水温を上げること)

10日後の結果は、

加温あり…20匹(80%)

加温なし…2匹(8%)

という結果になりました。

また逆に、水温35°C近くの高水温を保ってメダカの卵を孵化させてみたこともあります。

結論としては、先ほどもチラッとお伝えした通り奇形のメダカが生まれてくる確率が高まりました。

普通であれば孵化に10日間以上かかるところを約7日間での孵化に成功しました。

確かに水温を上げることによって、メダカの卵の孵化を早くすることは出来たんですが、

実際に育ててみて1ヶ月後に経過観察をしてみると、頭の形がおかしかったり、背骨が曲がっていたりなど、ほとんどの個体に何らかの異常が見られました…

とにかく早く孵化して欲しいという気持ちから、極端に水温を上げてしまうとこのような結果になってしまいました。

ちなみにダルマ体型と言われているメダカを作出する時には、こんな感じで高水温で孵化させると生まれやすくなるそうです。

もしかしたら奇形になってしまったのは、水温以外のことが原因だったのかもしれませんが、

普通の水温で孵化させた個体は異常はほとんど見られなかったので、僕は今のところ高水温が原因だったんじゃないかなと考えています。

ここで、

適切な水温が大切なのは分かったけど、

どうやって水温を上げたり下げたりしたら良いか分からないよ…

という方のために簡単な水温調節の方法をご紹介します。

水温を上げたい場合は、アクアリウム用のヒーターを使うのが一番お手軽です。

僕はこちらを使っています▼

設定温度を25〜27°Cに設定してあげて、そのまま有精卵を温めて上げると、基本的にはちゃんと孵化してくれるようになります。

室内飼育であれば、アクアリウム用のヒーターを使ってあげることが一番お手軽なのですが、野外飼育の場合はなかなか難しいですよね…

室内飼育であっても野外飼育であっても、卵の孵化には”水温”が必須なのは変わりません。

なるべく日光が当たる場所に容器を置いて少しでも水温が上がるようにしたり、

水温が下がりにくい黒い容器に卵を入れるなど、ちょっとした工夫で孵化率は上がってくると思います。

反対に夏場の猛暑などで水温を下げたい場合は、日光が当たりすぎない涼しい場所に容器を置いてあげたり、水温が上がりにくい白色などの薄い色の容器に卵を入れたり、

卵が孵化するまでは室内に置くようにするなどの方法で、適切な水温を保つことが出来るかと思います。

▶︎メダカの卵と針子の育て方!孵化させるのに重要なたった1つのこと

メダカの卵の有精卵と無精卵の見分け方

続いて、メダカの卵の有精卵と無精卵の見分け方をお伝えしていきます。

他の生き物と同じように、メダカの卵にも有精卵と無精卵が存在します。

上手に受精ができた受精卵であれば、そのままメダカとして成長してくれますが、無精卵だった卵が成長することはありません。

そんな無精卵や死んでしまった卵は孵化しないばかりか、放っておくと他の健康的な卵にも悪影響がある場合があるので、見つけ次第すぐに取り除いていきます。

有精卵と無精卵の見分け方は簡単です。

まず卵を手に取って軽く潰すように指の間でコロコロ転がします。

ちなみにですが、メダカの卵は手で触ってしまっても基本的には問題ありません。

僕の場合は、付着糸と呼ばれるメダカの卵同士を繋いでいる糸のようなものを取って、メダカの卵を1つ1つバラけさせたいということもあって、”お風呂に浮かぶゴミ取りネット”を使っています。

有精卵であればとても硬いので、少し強めの力で転がしても潰れることはありません。

逆に無精卵だった場合は潰れてしまうので、すぐに分かります。

これが恐らく一番簡単な有精卵と無精卵を見分ける方法ですが、まれに少し硬い無精卵もあったりするので判断に困ることがあります。

先ほどもお伝えしたように、無精卵を放置しておくと健康な卵にも悪影響があるので、採卵をしたら100均一で売っているタッパーに、メダカの卵とメチレンブルーという薬品を入れてしばらく様子を見ていきます。

こうすることで、もし無精卵が混じっていたとしてもメチレンブルーのおかげで有精卵にカビが移ってしまうことは無くなります。

また、無精卵をメチレンブルーに漬けておくと真っ青に染まるので、ここでも有精卵と無精卵を見分けることができます。

ちなみに、メチレンブルーを入れすぎると有精卵であっても青く染まることがあるので、水量100ml程度にメチレンブルー1、2滴程度で十分です。

こんな感じでメダカの卵の有精卵と無精卵を見分けていきます。

▶︎メダカの卵が白い原因と孵化に必要な条件とは?

我が家のメダカの卵の管理方法と実際の手順を紹介

続いて、我が家のメダカの卵の管理方法と実際の手順を紹介していきます。

先に手順をご紹介すると、こちらの通りです▼

  1. メダカの卵を採卵する
  2. タッパーに卵とメチレンブルーを入れる
  3. 平均水温25°C程度を目安に卵の水温を調整する
  4. 無精卵なら取り除いて、有精卵だったら(目が確認できたら)針子容器に移す

順番に詳しく解説していきます。

まず最初にメダカの卵を採卵していきます。

念の為説明すると、採卵とはメダカに卵を産んでもらって、その卵を採取することを言います。

産卵床や水草などを飼育容器に入れておくと、産卵したメダカが卵を産みつけます。

卵を親メダカと同じ容器内に入れておくと、親メダカが卵を食べてしまうことがあるので、その産みつけた卵をピンセットや指などで一つずつチマチマ取っていきます。

無事に卵の回収が出来たら、100均一で売っている”お風呂に浮かぶゴミ取りネット”にメダカの卵をあけて、指でコロコロ転がしていきます。

こうすることで、メダカの卵に付いている付着糸を取って、卵を一つ一つバラけさせて、無精卵を潰して有精卵だけを残していきます。

たまにこの方法で潰れない無精卵もあるので、採卵をしたら100均一で売っているタッパーに、メダカの卵とメチレンブルーを入れてしばらく様子を見ます。

このメチレンブルーを入れることには賛否両論あるかと思いますが、カビ予防としてめっちゃ良い仕事をしてくれているので、個人的にとっても重宝しています。

ここまでは有精卵と無精卵の見分け方でお伝えした通りですね。

ここまで出来たら、平均水温25°C程度を目安に卵に浸かっている水温を調整していきます。

水温調整といっても難しいことはなくて、初夏から夏場の気温であればそのまま置いておいても十分成長してくれると思います。

逆に冬場の平均水温であれば、孵化に必要な水温が足りないので、アクアリウム用のヒーター等を使って加温をしてあげる必要があります。

我が家では冬場はこんな感じでトロ船ごと水を28°Cくらいに加温しているので、タッパーを浮かべると自然に温まってくれます。

有精卵であれば成長してくれますし、無精卵であれば白く濁ってきます。

無精卵だと分かったらその卵は取り除いて、有精卵だった場合は成長すると目が出来てくるのが分かります。

目が出来てきたのが分かったら、メダカの赤ちゃん(針子)専用の容器に移動させていきますs。

有精卵を針子専用の容器に移動させた後も安心は出来なくて、たまに卵がカビにやられてしまうこともあるので、卵と水の状態を観察しながら必要に応じて水換えをしたりして臨機応変に管理しています。

▶︎100均の容器だけでもメダカは増やせます!

メダカの卵は放置しても孵化するのか?

我が家のメダカの卵の管理方法をお伝えしましたが、ここで、

なんだか卵の管理って面倒臭そうだな…

メダカの卵は放置したら育たないの?

と思った方もいらっしゃるかもしれません。

結論からお伝えすると、季節によってはメダカの卵を放置していてもしっかりと育ちます。

理由は至って単純で、メダカの卵は親メダカや人間が世話をしなくても、卵の中で細胞分裂を行なって成長しているからです。

今までお伝えしている通り、メダカの卵が孵化するのに必要な一番大事なものは水温なので、1日の平均水温が20°Cから25°C程度ある季節であれば、基本的には放置していても孵化してくれます。

逆に秋や冬などの平均気温が低くて寒い季節であれば、メダカの卵を放置してしまうとしっかり成長してくれずに、高確率で水中のカビなどによってやられてしまいます。

加えて、メダカの卵をほったらかしにしても成長するとはいえ、親メダカと同じ容器内に卵を放置してしまうと、卵が親メダカに食べられてしまう可能性があるので注意しましょう。

当然しっかりと管理するようにすれば卵の孵化率は上がるので、1匹でも多くメダカを育てたい・増やしたいという方は、メダカの卵はほったらかしにせずにしっかりと管理してあげることをオススメします。

▶︎メダカの卵はほったらかしでも孵化するのか?めだかの卵を放置するメリット・デメリットを紹介!

最後に

いかがでしたでしょうか?

今回はメダカの卵の成長過程からメダカの卵の管理方法まで、長々とお伝えしてきました。

こんなに長くて真面目な記事をここまで読んでいるのは本当に凄いことだと思います!

きっとここまで読んで、しっかり理解をして下さった方でしたら、メダカへの愛情を持って上手に飼育してくれると信じています^^

ここで少しだけ僕がメダカについて発信している理由について話させて下さい。

それは「メダカを一生の趣味にする人を増やすため」と「”あなたからメダカを買いたい”と言ってもらえるようになるため」です。

僕はメダカに出会ってから毎朝起きるのが楽しみになったり、夢だった本作りに関わってメダカファンブックの編集を担当したりと、大袈裟ではなく人生が180度変わりました。

そんな実体験から”メダ活のススメ”というブログやYouTubeで発信をしています。

僕はメダカという生き物は本当に凄いなぁと思っていて、飼育もとても簡単で子供からお年寄りまで誰でも飼育することが出来ますし、

お子さんへの情操教育や老後の趣味としても最適だと思っています。

実際にメダカは小学5年生の理科の学習教材にもなっていますし、僕のメダカを手に取って下さった方の中には、80歳近い方もいらっしゃいます。

まさに”老若男女楽しめる一生の趣味に相応しい”と僕は心の底から本気で思っています。

だからこそメダカの魅力を伝えたくて、雨の日も風の日もこうやってYouTube等で発信をしています。

メダカのことを発信している方は僕の他にも沢山いらっしゃいますので、色々な方から情報を吸収しながら、

本格的にメダカブリーダーを目指してみたり、庭先やお部屋にメダカを置いて観賞して楽しんだり…

ぜひ自分に合ったスタイルでメダカ飼育を楽しんで下さい。

メダカとっても可愛いので、ぜひ一緒にメダカ飼育を楽しんでいきましょう!

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というわけで僕の知識と経験は、これからも惜しみなく発信していきますので、

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