メダカの混泳完全ガイド|ドジョウ・エビ・貝など一緒に飼える生き物
メダカと一緒に飼える生き物を探していませんか?
メダカだけを飼育するのも良いですが、別の生き物もいた方が、水槽が華やかになる気がしますよね。
そこで今回は、メダカと一緒に飼っても大丈夫な生き物と、混泳で失敗しないための基本原則を紹介していきます。
「ドジョウやエビと一緒に飼えるのか知りたい」という方はもちろん、「混泳させたらメダカだけが死んでしまった」「追いかけられている子がいて心配」という方に向けても、私の経験と実際にいただいた相談をもとにお答えしていきます。
先に結論からお伝えします。
- メダカと一緒に飼いやすいのは「エビ・貝・ドジョウ」の3つ
- 混泳の基本原則は「口に入るサイズ差を作らない」「遊泳域が被らない」「水流を強くしすぎない」
- 熱帯魚などは好む水質や水温が異なるため、この記事ではオススメしていません
それでは見ていきましょう。
メダカの混泳で失敗しないための基本原則
個別の生き物を紹介する前に、まずは混泳の基本原則からお伝えします。
実はこの原則さえ押さえておけば、「この生き物は一緒に飼えるのか?」を自分で判断できるようになります。
原則①口に入るサイズ差を作らない
最初にお伝えしたいのが、メダカは自分の口に入るものは何でも口にするということです。
メダカは雑食なので、それが自分のフンでもです。
フンの場合は口に入れた瞬間に吐き出すのですが、エビの稚魚や自分が産んだ卵、生まれたばかりの針子の場合は、そのまま食べられてしまいます。
つまり混泳相手を選ぶときは、「相手がメダカの口に入らないか」「メダカが相手の口に入らないか」の両方を考える必要があるということです。
これはメダカ同士でも同じで、体格差のある個体を同じ容器に入れると、共食いやいじめの原因になります。
メダカ同士の共食いについては、メダカの共食いの原因と防ぎ方で詳しく解説しています。
原則②遊泳域が被らない生き物を選ぶ
次の原則は「遊泳域」です。
メダカは水面近くの上の方を泳ぐ魚です。
なので、水槽の底の方で生活するドジョウやエビとは、生活する場所が被らず、お互いに干渉しにくいのです。
逆に、メダカと同じ上の方を泳ぐ魚と一緒にすると、餌の取り合いや追いかけ合いなどのトラブルが起こりやすくなります。
実際に私のもとには、「タナゴやドジョウ、エビと同居させた60cm水槽にメダカを入れると、メダカだけが1週間以内に死んでしまう」というご相談が届いたことがあります。
実際の飼育環境を見ていないのであくまでも仮説ですが、私はタナゴとメダカの遊泳域が被っていることを、原因の一つとしてお答えしました。
水草も隠れ家もある一見良さそうな環境でも、遊泳域が被る魚がいるだけで、メダカにとっては大きなストレスになり得るということです。
原則③水流を強くしすぎない
もう一つ、見落とされがちなのが「水流」です。
先ほどの60cm水槽のご相談で、私がもう一つの原因としてお答えしたのが、エアレーションと濾過装置による水流がメダカにとって強くなりすぎていることでした。
他の魚には快適な水流でも、体の小さなメダカには強すぎて、体力を消耗してしまうことがあります。
混泳相手に合わせて濾過やエアレーションを強化するときは、メダカが流されずに泳げているかをよく観察してあげてください。
原則④好む水質・水温が同じであること
最後の原則は、好む水質と水温です。
一緒に飼うだけであれば、熱帯魚なども飼うことはできますが、それぞれ好む水質や水温が異なります。
なのでこの記事では、メダカと同じ環境で無理なく飼える生き物だけを紹介することにしています。
メダカと混泳できるエビ|ミナミヌマエビ・ヤマトヌマエビ・チェリーシュリンプ
それではここから、メダカと一緒に飼える生き物を順番に紹介していきます。
まずは定番の「エビ」からです。
エビと一緒に飼うときに気をつけること
最初にお伝えしたいのが、エビの稚魚はメダカに食べられてしまうということです。
エビが生きているメダカを食べることは基本的にないのですが、逆はあります。
先ほどの原則①の通り、メダカは口に入るものは何でも口にするので、エビの稚魚はそのまま食べられてしまうのです。
そしてもう一つ、逆のパターンにも注意が必要です。
以前「針子を入れる容器がなくて、ミナミヌマエビだけの水槽に入れたのですが大丈夫でしょうか」というご質問をいただいたことがあります。
私の感覚では、エビの場合はメダカの針子も食べられてしまう気がしますとお答えしました。
大人のメダカとエビの組み合わせは問題ありませんが、どちらかの稚魚が絡む場合は、隔離してあげるのが安心です。
メダカと混泳できるエビ①ミナミヌマエビ
最初に紹介するのは「ミナミヌマエビ」です。
大人のメダカと同じか、少し小さいくらいの大きさのエビです。
10匹くらいを水槽の中に入れておくと自然に繁殖してくれるので、簡単に増やすことができます。
水槽に発生するコケや藻、メダカの食べ残しの餌なども食べてくれるので、重宝しますよ。
メダカと混泳できるエビ②ヤマトヌマエビ
次に紹介するのは「ヤマトヌマエビ」です。
ミナミヌマエビの倍近い大きさのエビです。
体が大きい分、コケや藻を大量に食べてくれるので、水槽の掃除屋さんとして大活躍してくれます。
ただし淡水では繁殖しないので、増やすためにはコツが必要です。
メダカと混泳できるエビ③チェリーシュリンプ
最後に紹介するエビは「チェリーシュリンプ」です。
大きさや繁殖能力はミナミヌマエビと同じくらいで、飼いやすいエビです。
そして何より、カラフルで可愛いのが魅力です。
色んな色がいるので、水槽を華やかにしたい方にオススメです。
メダカと一緒に飼える貝|タニシ・レッドラムズホーン・石巻貝
貝と一緒に飼うときに気をつけること
貝類を同じ水槽に入れるときに気をつけることは「とにかく増えすぎる」ことです。
初心者だからそんなに増やすことなんてできないよ、と思うかもしれませんが、放置していても勝手に増えます。
おそらく想像の5倍以上は増えます。
なので、増やしたくないなと思ったら、卵のうちに取り除いてあげてください。
間違っても、池や川に放流はしないでくださいね。
また、ホテイ草などの水草には貝の卵が付いていることがあります。
貝を増やしたくない方は、水草を入れる前にチェックしてあげると安心です。
メダカと一緒に飼える貝①タニシ
最初に紹介する貝は「タニシ」です。
田んぼなどでよく見かけるので、馴染みがありますよね。
水槽内にいても和の雰囲気を崩さないので、見た目を重視する方にはオススメです。
以前「池の中の大きなタニシはメダカを捕食しますか」というご質問をいただいたことがありますが、タニシは生きたメダカを捕食しませんので、安心して一緒に飼うことができます。
メダカと一緒に飼える貝②レッドラムズホーン
次に紹介するのは「レッドラムズホーン」です。
赤いビジュアルが特徴的な人気の貝です。
見た目も可愛いですし、水槽内のコケや食べ残しを食べてくれるので、メダカと一緒に飼っている人は多いですよ。
メダカと一緒に飼える貝③石巻貝
最後に紹介する貝は「石巻貝」です。
石巻貝の一番の特徴は見た目です。
特にカラーサザエ石巻貝は、黄色くてトゲトゲしていて、まるで海の生き物のようです。
石巻貝は水槽内に白い卵をたくさん産みつけますが、淡水では孵化することはありません。
なので、貝が増えすぎるのが心配な方には、むしろ石巻貝が向いています。
メダカとドジョウは一緒に飼える?相性が良い理由
検索でこの記事にたどり着いた方の中で一番多いのが、「メダカとドジョウは一緒に飼えるのか」という疑問だと思います。
結論から言うと、ドジョウはメダカと一緒に飼うことができます。
その理由は、先ほどの原則②でお伝えした「遊泳域」です。
メダカは水面近くの上の方を泳ぎますが、ドジョウは底の方で生活します。
生活する場所が分かれているので、お互いに干渉しないのが嬉しいポイントです。
見た目も可愛らしいですし、底に沈んだ餌の食べ残しも食べてくれます。
メダカの食べ残しをそのままにしておくと水質悪化の原因になるので、掃除役としても優秀です。
「ドジョウがメダカを食べてしまわないか」を心配される方も多いのですが、私がドジョウをオススメしているのは、この遊泳域の違いでそもそも接触が少ないからです。
ただし、ドジョウには色々な種類がいて、私がすべての種類を検証したわけではありません。
なので種類ごとの細かい違いについては、この記事では断定しないでおきます。
どの生き物でも同じですが、混泳を始めた直後は、いつも以上によく観察してあげてください。
- 底に赤玉土や砂利を敷いてあげると、ドジョウが落ち着きやすくなります
- 餌の食べ残しが減ったかどうかで、掃除役としての働きも観察できます
メダカ同士の混泳|いじめ・追いかけが起きたときの対処法
混泳のトラブルは、別の生き物との間だけで起こるものではありません。
実は、メダカ同士でも「いじめ」のような行動が起こります。
大きいメダカが小さいメダカを追い回して、いじめているように見えることがありませんか?
メダカのいじめの主な原因は、この3つです。
- 縄張り争いをしている
- 体格に差がありすぎる
- 隠れられる場所がない
本来メダカは群れで生活する魚なので、自然界ではいじめはほとんど起こりません。
しかし、飼育環境という限られた空間に置くと、途端に縄張り争いが起こってしまいます。
解決策は、原因をそのまま解消してあげることです。
- オスの数よりメスの数を多くする(オス1匹にメス2匹が目安)
- 同じくらいの体格のメダカだけにする
- 水草やオブジェを入れて隠れられる場所を作る
実際に「新しくお迎えしたメダカに、先住の楊貴妃が追いかけられて餌を食べなくなった」というご相談をいただいたこともあります。
追いかけられるのは、いじめかもしれません。
容器と場所に余裕があれば、追いかけられている子を隔離してあげた方が良いとお答えしました。
また「卵を持っているメスをオスが攻撃している」というご相談もありました。
これはもしかしたら繁殖行動かもしれませんが、体に傷が付くような攻撃であれば、ペアを変えてみるのも一つの手です。
メダカのいじめについては、メダカがいじめをする原因と解決方法でさらに詳しく解説しています。
稚魚と親メダカの混泳は「体長1.5cm以上」が安全ライン
メダカ同士の混泳でもう一つ多いのが、「稚魚はいつから親と一緒にできるのか」という疑問です。
安全ラインの目安は体長1.5cm以上です。
このくらいのサイズになると親メダカの口に入ることはなく、捕食されるリスクもほぼありません。
ただし、サイズ差や遊泳力に差がありすぎると、一緒にした稚魚が親メダカに追いかけられたり、つつかれたりすることもあります。
私の経験上、同じ容器内でサイズに差があると、小さい方は大きくなりづらいことが多いです。
なので、多少過密になってもサイズを合わせて飼育するか、「わけぷか」のような分割容器や隔離ネットを使って、同じ容器内で大きさ別に分けてあげるのがオススメです。
詳しいタイミングは、稚魚のサイズ分けと親メダカとの混泳タイミングにまとめています。
メダカの混泳でやってはいけない・注意したい組み合わせ
最後に、注意していただきたい組み合わせとケースをまとめます。
遊泳域が被る魚との混泳
先ほどの60cm水槽の事例のように、タナゴなど遊泳域が被る魚との混泳は、メダカだけが弱ってしまう原因になり得ます。
隠れ家や水草があっても、生活圏そのものが被っているとストレスは避けられません。
メダカを主役にしたいなら、上層を泳ぐ魚との同居は避けるのが無難です。
熱帯魚の水槽での繁殖
「熱帯魚の水槽でメダカを飼っていて、何度も産卵するのに稚魚が生まれない」というご相談をいただいたことがあります。
これは、混泳している熱帯魚が卵を食べているのかもしれませんし、親メダカ自身も自分の卵を食べてしまいます。
メダカを増やしたい場合は、卵の段階で別の容器に隔離してあげてください。
孵化した針子をそのまま親魚や他の魚と一緒にすると食べられてしまうので、針子も隔離してあげるのがオススメです。
金魚との混泳について
「金魚とメダカは一緒に飼えますか」というご質問もよくいただきます。
正直にお伝えすると、私は金魚とメダカを一緒に飼ったことがないので、この記事では可否を断定しません。
ただ、原則①の「口に入るサイズ差を作らない」に照らして考えると、メダカより体がずっと大きくなる金魚との同居は、私なら慎重に判断します。
塩浴をするときはエビ・貝と一緒にしない
混泳そのものではありませんが、大事な注意点なのでお伝えします。
メダカの体調が悪くなったときの塩浴は、エビや貝、水草と同じ容器では行わないでください。
塩を入れてしまうと、貝やエビ、水草はダメになる可能性が高いです。
塩浴をさせる場合は、体調の悪い子だけを別容器に隔離して行うのがオススメです。
メダカの混泳に関するよくある質問
タナゴ・ドジョウ・エビの水槽にメダカを入れると、メダカだけが死んでしまいます
実際に同じご相談をいただいたことがあります。
実際の飼育環境を見ていないのであくまでも仮説ですが、タナゴとメダカの遊泳域が被っていることと、エアレーションと濾過装置の水流がメダカにとって強すぎることの2点が、原因の可能性が高いと思います。
エビだけの水槽に針子を入れても大丈夫ですか?
エビの場合は、針子も食べられてしまう気がします。
針子は親メダカからもエビからも隔離して、別の容器で育ててあげるのが安心です。
タニシはメダカを食べますか?
タニシは生きたメダカを捕食しませんので、安心してください。
追いかけられているメダカがいます。いじめでしょうか?
いじめかもしれません。
容器と場所に余裕があれば、追いかけられている子を隔離してあげた方が良いと思います。
その上で、メスの割合を増やす・体格を揃える・隠れ家を作るという3つの対策を試してみてください。
ドジョウと一緒に飼うと、メダカの卵は食べられませんか?
メダカは自分が産んだ卵ですら食べてしまうことがある魚です。
なので、混泳の有無にかかわらず、増やしたい卵は見つけたら別の容器に隔離してあげるのが一番確実です。
メダカは、一生楽しめる趣味です
メダカは、子供からお年寄りまで、老若男女問わず楽しめる趣味です。
私自身、メダカについて発信したり、メダカやオリジナルの飼育グッズを販売している中で、「購入したメダカ、元気ですよ!」といったお声や、「子どもや孫と一緒に癒されています!」といった温かいお声を、たくさんいただきます。
その一つひとつが、私にとって大きな励みになっていて、「メダカを好きになってよかったな」と心から思える瞬間です。
大変なことも多い毎日ですが、メダカたちに癒しをもらいながら、一緒に乗り越えていきましょう!
これからも、「メダカを一生の趣味にする人」を増やしていけるよう頑張ります。
そして、そんな想いをそのまま一冊に詰め込んだのが、「メダカを一生の趣味に!失敗しないメダカ飼育と増やし方のすべて」という電子書籍です。
私が今までYouTubeで発信してきた内容や飼育経験を約4万文字でまとめた、メダカ飼育について体系的に学べる一冊になっておりますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
この記事で紹介した商品
最後に、この記事で紹介した混泳・隔離に役立つグッズをまとめておきます。
同じ容器内でサイズ別に分けられる「わけぷか」と隔離ネットは、稚魚の隔離やいじめられている子の避難場所として使えます。
水草は隠れ家になり、いじめ対策にも稚魚の生存率アップにも効果的です。
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