メダカの産卵時期はいつからいつまで?産卵の4条件と産卵床の準備
今回は「メダカの産卵時期はいつからいつまでなのか?」というテーマで、産卵の条件から産卵床の準備、卵を見つけた後の対応まで、この1記事にまとめてお伝えしていきます。
春になって日照時間が長くなり、気温が上がってくると、メダカたちは自然と卵を産むようになります。
InstagramなどのSNSでも「メダカが卵を産みました!」と報告している方が増えてくる、一年で一番楽しい季節です。
その一方で、「うちのメダカはいつになったら産卵するの?」「そもそも産卵の時期っていつからいつまで?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
私も普段からYouTubeやブログで発信をしている中で、メダカの産卵に関するご質問を本当にたくさんいただきます。
先に結論からお伝えすると、メダカの産卵時期は「水温約20℃以上」と「日照時間12〜14時間以上」が揃う、春から夏にかけてが中心です。
逆に言えば、室内でこの条件を人工的に整えてあげれば、秋や冬でも産卵させることが可能です。
この記事を最後までご覧いただければ、メダカの産卵について知りたいことが一通り分かるようにまとめています。
それでは見ていきましょう!
- メダカの産卵時期は「水温約20℃以上・日照12〜14時間以上」が揃う春〜夏が中心
- 産卵には「日照時間・水温・栄養・成熟したペア」の4条件が必要
- 条件が整っているのに産卵しない時は「飼育水の全換水」がきっかけになる
- 室内で水温と光を確保すれば、秋や冬でも産卵は可能
メダカの産卵時期はいつからいつまで?【屋外・室内別】
まず最初に、一番ご質問の多い「メダカの産卵時期」からお伝えしていきます。
結論、メダカの産卵時期は飼育環境が屋外か室内かで大きく変わります。
屋外飼育の産卵時期は春から秋の始まりまで
屋外飼育の場合、人工的に調整をしなくても、日照時間が長くなり気温が上がってくる春に、メダカは自然と卵を産むようになります。
私の飼育環境ですと、3月下旬から4月くらいになると、人工的に水温を温めなくても、自然と産卵をし始めるメダカたちがチラホラと出てきます。
ただし、この時期の産卵には注意点があります。
春先は1日の最高気温で見ると20℃前後あるのに、最低気温が10℃前後しかありません。
つまり1日の平均水温が約15℃前後しかないため、産卵はしても、卵を放置すると孵化する卵としない卵が混在しやすいという一番微妙な季節です。
実際に私も、しっかりと増やしていきたい品種に関しては、この時期はまだ加温を続けています。
5月あたりになったら、ようやく無加温でも安心して卵と針子を育てられるようになるかなといった感じです。
そこから夏の間は産卵シーズンが続きます。
そして秋になり、産卵の条件である日照時間と水温が下がってくると、屋外の産卵は自然と止まっていきます。
視聴者さんからも、「9月中から産まなくなりました」というご報告をいただくことがあります。
室内飼育なら条件次第で一年中産卵できる
一方で室内飼育の場合、ヒーターとライトで産卵の条件さえ整えてあげれば、秋や冬でも卵を産んでくれます。
「メダカは冬は産卵しない」と思われがちですが、正確には「冬の屋外は産卵の条件を満たせないから産卵しない」だけです。
室内での産卵のやり方は、記事の後半で詳しくお伝えします。
まずは、その「産卵の条件」から順番に見ていきましょう。
メダカが産卵する4つの条件【日照・水温・栄養・ペア】
メダカの産卵には、大前提となる4つの条件があります。
- 12〜14時間以上光が当たっていること
- 約20℃以上の水温が保てていること
- 産卵に必要な栄養が取れていること
- 相性が良い成熟したオスメスがいること
この4つの条件が整っていないことには、どんな工夫をしてもメダカは産卵してくれません。
「なぜか産卵が始まらない…」と感じている方は、この4つの条件を1つ1つ確認してみることをオススメします。
それぞれ順番に解説していきます。
条件①日照時間12〜14時間以上
1つ目の条件は、12〜14時間以上光が当たっていることです。
屋外飼育であれば、日が長くなる春から夏に自然と満たされる条件です。
「屋根付きのウッドデッキで直射日光が少ないのですが大丈夫ですか?」というご質問をいただいたことがありますが、直射よりも紫外線量などは落ちるものの、太陽光が当たっていると計算して良いと思います。
室内飼育の場合は、蛍光灯やLEDライトでも産卵に必要な光量であれば確保できることが多いです。
ただし完全な太陽光の代わりにはならないので、できれば植物育成用ライトなどを当ててあげた方が良いです。
条件②水温約20℃以上
2つ目の条件は、約20℃以上の水温が保てていることです。
いくら他の条件を整えても、水温が低い真冬に産卵を促すことは出来ません。
また、産卵した後の卵の孵化にも水温が重要になってきます。
メダカの卵は、卵が浸かっている水温の合計(積算水温と言います)が250℃に達すると孵化すると言われています。
経験上、低水温のままですと卵は上手に成長してくれないので、産卵から孵化までを考えると、平均水温20〜25℃程度を維持してあげるのが理想です。
条件③産卵に必要な栄養
3つ目の条件は、産卵に必要な栄養が取れていることです。
卵を毎日のように産むためには、親メダカがしっかりと餌を食べて、体力をつけている必要があります。
市販の餌には、産卵繁殖用として栄養を強化したタイプもあります▼
条件④相性が良い成熟したオスメス
4つ目の条件は、相性が良い成熟したオスメスがいることです。
メダカは早い個体ですと、生後2〜3ヶ月くらいで卵を産みます。
若すぎる個体やオスだけ・メスだけの飼育では、当然ですが産卵はしません。
また、メダカのペアには相性があります。
「相性の良し悪しはどう判断するのですか?」というご質問をいただいたことがありますが、メスが産卵するようになれば、相性が良い証拠かなと思います。
オスがメスを追いかけるのは求愛行動の一つなので、求愛行動があると、もうすぐ産卵してくれるかなと私は判断しています。
産卵が始まらない時は「全換水」がきっかけになる
「4つの条件はしっかり整っているはずなのに、それでも産卵が始まらない…」という方も多いと思います。
私自身も、増やしたいメダカの品種に限って、なかなか産卵してくれなくて悩んだことがありました。
そんな時に試してほしいのが、飼育水の全換水です。
私は学者ではないので詳しい根拠を説明することは難しいのですが、実体験から、確かに水換えをして数日経つと産卵してくれることが多いです。
飼育水を全部変えることで環境がガラリと変わり、メダカが本能的に身の危険を察知して、子孫を残すという本能が刺激される、という説をメダカ屋さんから聞いて納得したことがあります。
一度産卵が始まると、毎日のように産卵してくれるようになるので、産卵のきっかけ作りに水換えはとても効果的だと思います。
全換水のタイミングは、新しい水とのギャップが少なくメダカへの負担が最小限になる、暖かい日の午前中がオススメです。
全換水のやり方と注意点、最終手段の産卵促進剤については、こちらの記事で詳しく解説しています▼
メダカの産卵を誘発する方法|全換水・産卵条件・促進剤の使い方
産卵促進剤は、産卵を直接促すというよりも、飼育水を産卵に適した水にするという商品です。
正直、私の飼育環境下では目に見えて効果があったわけではありませんでしたが、この液体がきっかけで産卵が始まったというレビューも多くあります。
4つの産卵条件を今一度見直した上で、お守り代わりに試してみるのは選択肢の1つだと思います▼
それでも産卵しない場合は、ペアの相性を疑ってみて下さい。
相性もあるので、雌雄のペアを入れ換えてみるというのも一つの手です。
産卵が始まる前に「産卵床」を準備しよう
産卵の条件が整ってきたら、産卵が始まる前に「産卵床(さんらんしょう)」を準備しておきましょう。
産卵床とは、メダカが卵を産み付けるために用意する人工的な「巣」のことです。
野生のメダカは水草の根や葉に卵を産み付けるので、飼育下でも水草を入れておけば卵を産んでくれます。
ですが、効率よく卵を採取して管理するには、産卵床を使うのが一般的です。
産卵床を使うメリットはこちらの通りです▼
- 卵が1ヶ所にまとまるので採卵しやすい
- 親メダカに食べられる前にすぐ取り出せる
- 卵の数や状態を観察しやすい
- 水草より管理が簡単(枯れない・洗える)
メダカを増やしたい方にとっては、ほぼ必須アイテムと言っていいくらい便利な道具です。
産卵床には、タコ足タイプ・チュールタイプ・特殊繊維タイプという大きく3つの種類があります。
種類ごとの特徴と選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています▼
ちなみに私はずっと、チュールタイプの産卵床を使って採卵しています。
私が毎日の採卵で使っているチュールタイプの産卵床は、一つひとつ手作りしてAmazonで販売しています。
柔らかい素材で親メダカを傷つけにくく、水に浮かべるだけで使えるので、気になる方はチェックしてみて下さい。
カビが発生しにくい特殊繊維を使った市販品も人気です▼
産卵床を使った採卵の手順
産卵床の使い方はとてもシンプルです。
- 親メダカが入っている飼育容器に産卵床を浮かべる
- 朝〜お昼ごろまで様子を見て、卵がついているか確認する
- 卵を確認したら、産卵床ごと別の容器(孵化用容器)に移す
- 水温25〜28℃をキープして孵化を待つ(約10日前後で稚魚誕生)
ポイントは、卵を見つけたらできるだけ早く親メダカと隔離することです。
産卵床に卵が付いたまま親メダカの容器に放置しておくと、親が卵を食べてしまうことがあるので注意して下さい。
メダカが卵を産んだら?卵を見つけた後の対応
無事に産卵が始まったら、次は卵の管理です。
大前提として、メダカは自分が産んだ卵や産まれたばかりの稚魚を食べてしまう、いわゆる「共食い」をする生き物です。
そのため、メダカを増やしたいのであれば、卵と親メダカを別容器に隔離することが鉄則です。
隔離の方法は、「卵を一つ一つ採卵する」か「親メダカだけを別容器に移す(親抜き)」の2択です。
卵を取りこぼしたくない方は一つ一つ採卵、手間を省きたい方は親抜きがオススメです。
ちなみに、有精卵は指で転がしても潰れないくらい固いので、初めて触ると驚くと思います。
逆に、これ以上メダカを増やしたくない場合は、卵をそのまま放置するのが一つの方法です。
残酷に思えるかもしれませんが、狭い飼育容器の中では、親メダカが自分の産みつけた卵を見つけて食べてしまいます。
決して川や池への放流はしないで下さい。
採卵した後の卵の管理方法(メチレンブルー・無精卵の見分け方・水温管理・針子容器への移動)については、こちらの記事に全てまとめています▼
メダカの卵の育て方と孵化までの全て|見つけたらやる4つの手順
秋の産卵と室内での産卵【産卵時期を延ばしたい方へ】
最後に、「秋にも卵を産んでいるけど採卵して良いの?」「室内で冬も産卵させたい」という方に向けてお伝えします。
秋の屋外採卵は慎重に
秋になっても、条件が整っていればメダカは卵を産むことがあります。
ですが、屋外飼育のみの場合、秋の採卵は来春まで待った方が良いかもしれません。
実際に、秋に「ダルマメダカが卵をつけたので採卵するか迷っています」というご相談をいただいた時も、屋外飼育のみでしたら来春まで待つことをオススメしました。
理由は先ほどもお伝えした通り、卵の孵化にも針子の成長にも水温が必要だからです。
平均水温が15℃前後まで下がる季節に卵を放置すると、有精卵であっても孵化する卵としない卵が混在する状態になってしまいます。
孵化した後の針子も、平均水温25℃程度、少なくとも20℃はないと生存確率が大幅に下がります。
室内なら加温とライトで冬でも産卵できる
一方で、室内であれば冬でも産卵と採卵が可能です。
「冬でも卵を産ませることが出来るんですか?」と驚かれることも多いのですが、条件さえ整えてあげれば、冬でも卵を産んでくれます。
我が家の室内加温飼育では、ヒーターの設定を30℃にして、実際の水温は28℃くらいをキープしています。
光は観賞魚用のライトで、産卵に必要な光量を確保しています。
卵も、20℃以上の水温と光があれば、室内でも問題なく孵化してくれます。
室内加温飼育での産卵までの手順は、こちらの記事で詳しく解説しています▼
メダカの産卵に関するよくある質問
最後に、YouTubeのコメントで実際にいただいた、産卵に関するご質問にお答えしていきます。
オスがメスを追いかけ回すのはいじめですか?
もしかしたらその行動は、いじめではなく「求愛行動」かもしれません。
メダカのオスの求愛行動の一つに、メスを追いかけるというものがあります。
ですが、追いかけ始めてから数日しても産卵が始まらない場合や、ヒレや体に傷が付くくらい激しい追いかけ方であれば、相性が悪いか体格に差があり過ぎるのかもしれません。
その場合はペアを入れ換えてあげることをオススメします。
条件は揃っているのに卵を産んでくれません
必ず原因はあるのですが、まずは「しっかりペアになっているか」「産卵条件は整っているか」「求愛行動があるか」の3点を確かめてみて下さい。
その上で産卵しない場合は、相性もあるので、雌雄のペアを変えてみるというのも一つの手です。
日照時間12時間は蛍光灯やLEDでも良いですか?
ダメではないと思いますが、太陽光には敵わないかもしれません。
産卵だけでしたら、室内灯でも十分なことも多いです。
出来れば、植物育成用ライトなどを当ててあげた方が良いです。
メダカは生後どれくらいで卵を産みますか?
メダカは早い個体ですと、生後2〜3ヶ月くらいで卵を産みます。
個体によりますが、シーズン中に何回も卵を産む子もいますよ。
産卵床に卵を産んでくれません
メダカにも個体差があるので、産卵床との相性もあるかもしれません。
少しずつ環境を変えながら試してみて下さい。
ちなみに、ホテイ草にはよく産みつけると聞いたことがあります。
メダカは、一生楽しめる趣味です
メダカは、子供からお年寄りまで、老若男女問わず楽しめる趣味です。
私自身、メダカについて発信したり、メダカやオリジナルの飼育グッズを販売している中で、「購入したメダカ、元気ですよ!」といったお声や、「子どもや孫と一緒に癒されています!」といった温かいお声を、たくさんいただきます。
その一つひとつが、私にとって大きな励みになっていて、「メダカを好きになってよかったな」と心から思える瞬間です。
大変なことも多い毎日ですが、メダカたちに癒しをもらいながら、一緒に乗り越えていきましょう!
これからも、「メダカを一生の趣味にする人」を増やしていけるよう頑張ります。
そして、そんな想いをそのまま一冊に詰め込んだのが、「メダカを一生の趣味に!失敗しないメダカ飼育と増やし方のすべて」という電子書籍です。
私が今までYouTubeで発信してきた内容や飼育経験を約4万文字でまとめた、メダカ飼育について体系的に学べる一冊になっておりますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
最後に、この記事の内容をおさらいします。
- メダカの産卵時期は「水温約20℃以上・日照12〜14時間以上」が揃う春〜夏が中心
- 春先(3月下旬〜4月)は産卵しても平均水温が低く、卵の管理には注意が必要
- 産卵の4条件は「日照時間・水温・栄養・成熟したペア」
- 条件が整っているのに産卵しない時は「全換水」がきっかけになる
- 産卵が始まる前に産卵床を準備して、卵を見つけたら親メダカと隔離する
- 室内で水温と光を整えれば、秋や冬でも産卵は可能
産卵の条件を1つ1つ整えてあげれば、メダカは応えるように卵を産んでくれます。
この記事が、メダカの産卵の参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事で紹介した商品
タオめだか 初の電子書籍
「メダカを一生の趣味に!
失敗しないメダカ飼育と増やし方のすべて」
お迎え準備・毎日のお世話・四季の管理・繁殖・病気対策まで、今まで発信してきたノウハウを約4万文字にまとめました。
第1章 準備|第2章 お世話|第3章 四季|第4章 繁殖|第5章 病気
Kindle Unlimited会員は追加料金なし!
▶︎ 初回30日無料登録はこちら










