【夏のメダカ飼育】餌を与えるオススメの回数と量の目安を紹介します!
今回は「夏にメダカへ餌を与えるオススメの回数と量の目安を紹介!」というテーマで話していきたいと思います。
夏といえば、メダカたちの動きがもっとも活発になる季節です。
ちょうど産卵期とも重なり、栄養をしっかり摂らせたい時期でもあります。

よく動くし、よく食べるから、餌もたくさんあげたほうがいいよね!
そんなふうに思って、何も考えずについ餌を多めに与えてしまっていないでしょうか?
餌を与える量や頻度を間違えると、水がすぐに汚れてしまったり、メダカが体調を崩したり、最悪の場合、命に関わることもあります。
この記事では、そんな夏場のメダカ飼育で見落としがちな「餌を与える量と頻度」「タイミング」について解説していきます。
先に少しだけ結論をお伝えすると、夏の餌やりは【少量多給餌】が基本。
一度にたくさんあげるのではなく、少しずつ、こまめに与えるのがオススメです。
また、記事の後半では、産卵数を増やすための餌やりの工夫についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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それではみていきましょう!
実はメダカには胃がありません
まずお伝えしたいのは、メダカは「無胃魚」であるということです。
無胃魚とは、文字通り胃を持たない魚のことで、食べた餌を胃で貯めておくことができません。
そのため、一度に食べられる量には限りがあり、餌を多く与えすぎると消化が追いつかず、メダカが消化不良を起こすことがあります。
消化不良が続くと、栄養の吸収がうまくいかなくなるだけでなく、内臓に負担がかかり、病気を引き起こす原因にもなります。
特に夏場は水温の上昇により代謝が活発になる一方で、体力も消耗しやすく、メダカが人間でいう夏バテのような状態になることもあります。
動きが鈍くなったり、食いつきが悪いように感じた場合は、体調が優れないサインかもしれません。
このような時にたくさん餌を与えてしまうと、さらに負担をかけてしまいます。
少量ずつ、こまめに餌を与えることで、メダカが無理なく餌を消化し、必要な栄養をしっかりと吸収できるようになります。
また、餌を与えすぎると食べ残しが出やすくなり、それが水質悪化の原因になります。
メダカを飼育し始めたばかりの方によくありがちなのが、餌の与えすぎによる水質悪化です。
水中の微生物が分解しきれなかった餌からは、アンモニアなどの有害な物質が発生します。
水質が悪化するとメダカの病気のリスクも高まるので、日々の餌の量には注意が必要です。
夏場のメダカに餌を与える量と回数の目安
1回あたりの適切な量
一般的にメダカに与える1回あたりの餌の量は、「3分以内で食べ切れる量」がひとつの目安になります。
食欲旺盛なメダカには、ついたくさん餌をあげたくなってしまいますが、食べ残しが出てしまうと、水が汚れる原因にもなります。
もし水面に餌が残っていたら、スポイトなどで早めに取り除くことで、水質の悪化を防ぐことができます。
夏場(産卵期)の適切な頻度
一方で、夏場のような産卵期に、メダカをたくさん増やしたい!卵をたくさん採卵したい!と思ったら、こまめに給餌の回数を増やして与えるのがオススメです。
方法としては、「餌を少し与えて食べ終わるまで待つ」というのを3回ほど繰り返して、これを1セットとして、1日2〜3回セット繰り返すのがオススメです。
このとき注意したいのが、餌を与える間隔です。
メダカは1回の食事を約3時間かけて消化すると言われています。
普段仕事をしている方は難しいこともあると思いますので、あくまでも理想になりますが、
メダカが消化不良を起こさないように、次の餌やりまでは3時間以上空けるようにしましょう。
また、夜間はメダカの活性が落ちるため、日中の明るい時間帯に与えるのが理想的です。
日没前の15時までに最後の餌やりを終えると安心です。
観察しながら、無理のない範囲で調整をしましょう
ここまでに紹介したメダカの餌の量や時間は、あくまでも目安です。
飼育環境や個体によって、メダカの体調は異なりますし、野外飼育のメダカは、虫や微生物といった自然の餌を食べている場合もあります。
- メダカの動きに元気があるか
- 餌への食いつきが良いか
- 餌の大きさは合っているか
- 吐き戻しをしていないか
などなど、小さなサインを見逃さないよう、メダカの様子を丁寧に観察して、メダカにとって無理のないペースで餌を与えていくことがとっても大切です。
餌やりとセットで考えたい「水換えの重要性」
続いて、餌やりとセットで考えたい「水換えの重要性」についてご紹介していきます。
先ほどもチラッとお伝えしたように、餌の与えすぎは結果的にアンモニアなどの有害物質の急激な蓄積につながります。
アンモニア中毒の危険性
水中のアンモニア濃度が高くなると、メダカは酸素をうまく取り込めなくなり、次第に呼吸困難のような状態になります。
このような状態を「アンモニア中毒」といい、主な原因は、水中のアンモニア濃度がメダカにとって有害なレベルまで上昇することです。
アンモニアは、食べ残した餌だけでなく、メダカの排泄物や代謝活動などからも日常的に発生しています。
しかもアンモニアは無色透明のため、水が一見きれいに見えていても、実は水中に有害な物質が蓄積していることがあります。
こうしたアンモニア中毒を予防するためには、定期的な水換えが非常に効果的です。
こまめに水換えを行うことで、有害物質の蓄積を防ぎ、水質を保つことができます。
餌をたくさん与える時期は特に、餌やりと水換えはセットで行うように意識することを強くオススメします。
可能であれば、毎日10〜20%程度の部分換水を行うのが理想です。
最低でも週に1〜2回は水を換えるようにしましょう。
基本的には、メダカの状態が悪化するよりも先に、飼育水の状態が悪くなります。
メダカの状態がおかしいと感じたタイミングでは、既に取り返しのつかない状態になってしまっている可能性が高いので、
「餌やり」と「水換え」はセットで考えて、 メダカが元気に過ごせる環境を保ってあげましょう。
メダカの水換えのやり方について詳しくは、メダカを死なせない水換えのやり方!全換水と部分換水それぞれ解説します!という記事で紹介していますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
今回は「夏にメダカへ餌を与えるオススメの回数と量の目安を紹介!」というテーマでお伝えしました。
メダカの産卵数を増やしたい場合は、給餌の回数や頻度を増やすことも大切ですが、一番重要なのは、メダカの体調をしっかりと観察しながら状況に応じて調整していくことです。
「今日は元気がないな」「餌の食いつきが悪いな」と感じたら、無理に餌を与えずに、休ませてあげることも大切です。
ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
メダカは子供からお年寄りまで老若男女問わず楽しむことが出来る趣味です。
僕自身、メダカについて発信したり、メダカやオリジナルの飼育グッズを販売している中で、
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最後に
それでは、最後にもう一度おさらいです。
夏のような産卵期に、メダカの産卵数を増やすためには、餌を与える回数や量を意識するのがオススメです。
気温が上昇すると、メダカは活発に泳ぐようになりますが、一方で水温の上昇は水質の悪化を招きやすく、餌の与えすぎがトラブルの原因になってしまいます。
そこでオススメなのが、1日に2〜3回セット、少量ずつ与える「少量多給餌」です。
1回の餌の量は「3分以内に食べきれる量」が目安です。
食べ残しがあればスポイトなどで取り除きましょう。
餌の与えすぎはアンモニアの発生にもつながるため、水換えも重要です。
毎日容器内の水量10〜20%の部分換水が理想ですが、難しい場合でも週に1〜2回は必ず水換えを行うようにしてください。
また、産卵数を増やしたい場合は、高タンパクな繁殖用フードに切り替えたり、餌の回数を増やしたりするのも効果的です。
夏場の野外飼育なら、水温や日照など産卵に適した環境が自然と整いやすいため、焦らずにメダカの体調を見守ることが大切です。
記事内でもお伝えしたとおり、数字や頻度はあくまで「目安」です。
自分が飼育しているメダカたちのことは、自分にしか分からないことも多いので、メダカの様子を丁寧に観察しましょう。
というわけで僕の知識と経験は、これからも惜しみなく発信していきますので、
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これからも一緒にメダ活を楽しんでいきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました^^