メダカの飼い方
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メダカの越冬完全ガイド|冬眠の仕組みと冬の餌・室内飼育のコツ

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今回のテーマは「メダカの越冬」です。

気温や水温がグッと下がってくる11月、12月上旬あたりは、本格的に冬を意識し始める季節です。

今年からメダカ飼育を始めた方にとっては、初めての冬を経験するという方も多いのではないでしょうか。

実は以前、YouTubeのコミュニティで「これからの秋・冬メダカ飼育での不安なことは何ですか?」というアンケートを取らせていただいたことがあります。

たった1日で約200名の方にご回答いただき、中でも「上手に冬越し出来るかが不安」という方が60%以上と、とても多かったです。

先に結論からお伝えすると、屋外で越冬させる場合の最大のコツは「基本なにもしない」ことです。

この記事では、冬のメダカに起きていることから、越冬の準備、冬の餌、室内飼育、春に向けての流れまで、冬のメダカ飼育の全体像を1記事にまとめてお伝えしていきます。

それでは見ていきましょう!

この記事の結論
  • メダカは冬眠する生き物で、屋外の越冬は「基本なにもしない」が正解
  • 越冬の成否を分けるのは冬眠前の準備(2cm以上で痩せていない健康な成魚+水量と深さのある容器)
  • 冬の餌は屋外では基本与えない(水温10°C以下なら与えない)
  • 室内ならヒーター無しでも冬越しできるが、餌の与えすぎにだけは注意
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冬のメダカに起きていること【冬眠とは?】

まず最初にお伝えしたいのが、メダカって冬眠するんですよ。

メダカ飼育を始めてから時間が経っている人には当たり前のことかもしれませんが、メダカが冬眠するということを知らない方も結構多いです。

メダカの冬眠といっても、熊みたいに穴を掘ってじっと寝ているとかではなくて、飼育容器の底の方でじーっとしてほとんど動かなくなります。

それこそ本当に生きているのか心配になるくらい、動きがゆっくりになったり、ほとんど動かなくなります。

この冬眠状態から春までメダカを育てることを、一般的に「メダカの冬越し・越冬」などと言ったりします。

水温が低ければメダカの運動量と代謝が低下するので、冬眠中のメダカは多くのエネルギーを必要としません。

その代わり冬の間はほとんどエサを食べず、秋までに蓄えた栄養や水中に漂う微生物を食べて春を待ちます。

メダカって水温によって食いつき具合や活性が本当に変わります、それこそ同じ生き物とは思えないくらいに。

ちなみに、そもそもメダカは水温約15°C以上かつ日照時間約12時間以上ないと産卵をしません。

これは本能的に、冬などの寒い時期に卵を産んでも子供が育たないということが分かっているからなんじゃないかなと思います。根拠が無いので本当かどうかは分かりません笑

つまり冬のメダカは、産卵も成長もお休みして、じっと春を待つ季節ということです。

屋外の越冬準備【やること・やらないこと】

メダカの越冬の成功に大事なことは、冬の間に何をするかよりも「メダカが冬眠する前に、いかに準備ができるか」だと私は思っています。

その準備というのが、大きく分けてこの2つです。

越冬前にやること
  • メダカの大きさと状態のチェック
  • 飼育容器の大きさと深さの確保

やること①:冬眠できるメダカかどうかをチェックする

基本的に、冬眠可能なメダカは成魚です。

針子や稚魚サイズの子でも飼育環境によっては冬を越すこともありますが、正直、運次第な側面もあると思います。

なので針子や稚魚サイズの子たちがいるのであれば、冬の間だけでも室内で飼育してあげることをオススメします。

メダカの大きさの他にも、冬眠させる際にはメダカの状態にも気を配る必要があります。

冬眠している間、メダカはじーっとしていて体力を使わないのですが、その分エサも食べません。

冬眠前に蓄えた栄養を使って冬を越すので、栄養がしっかり蓄えられなかった個体はちょっと心配ですね。

冬眠させても良さそうな個体の基準は、こちらの通りです。

冬眠させても良さそうな個体の基準
  • 大きさ2cm以上の成魚であること
  • 痩せておらず体格がしっかりしていること
  • 病気やヒレ閉じがなくしっかり泳いでいること

逆に、冬が始まる前に痩せてしまっていたり、病気になっていたりする個体は、冬眠させずに室内に移してあげた方が良いかなと思います。

また、本格的な冬が始まる前の11月くらいまでが、メダカを大きくするための最後のチャンスになります。

私も冬が来る前には、ミジンコやイトメなどの生き餌を与えてみたり、エサを与える回数を増やしてみたりして、しっかりメダカに栄養をつけてもらうようにしています。

やること②:水量と深さのある容器を用意する

次は、メダカの越冬成功のための飼育容器についてお伝えしていきます。

これ結構重要です笑

先に結論からお伝えすると、60リットル以上の水が入る、大きさと深さがある飼育容器がオススメです。

なぜメダカの越冬において容器の大きさと深さが大事なのかと言うと、地域によっては真冬に屋外で水を放置しておくと、全て凍ってしまうからです。

実は水が凍るにしても、容器の中まで凍らずに水面だけ凍る分にはメダカは大丈夫です。

ですが、氷漬けにされてしまうと流石にアウトです…

恥ずかしながら、浅くて小さい容器で越冬させようとして氷漬けにしてしまったのが、1年目の私のやらかしです。

地域や容器を置く場所にもよるというのは大前提ですが、浅くて小さい容器ですと、容器内の水が全て凍ってメダカも凍ってしまう可能性が高まります。

なので飼育容器の大きさと深さ、それから水量が超重要です。

私は、このくらいの大きさと深さがある60ℓタライをオススメしています。

メダカの飼育容器として人気のNVBOXのサイズでも、地域によっては越冬は可能ですが、容器全体が凍ってしまわないように、置き場所には気をつけてあげた方が良いかなと思います。

やらないこと:冬眠中のメダカを起こさない

準備が出来たら、あとは冬の間にやらないことを覚えるだけです。

最初にお伝えした通り、屋外で越冬させる場合は「基本なにもしない」が正解です。

その理由は、冬眠しているメダカを無理に起こさない方が良いからです。

私の知り合いの中には、冬の間に恐らくメダカを網でたくさん掬ってしまったことが原因で、メダカの体に傷ができて、越冬できなかったというケースがありました。

いくらメダカが心配だからといって、網で掬って確認とかはしない方が無難です。

水換えも基本的にはしなくて大丈夫です。

水があまりにも汚れてしまっていたり、何かしらの原因で急激な水質変化が起こってしまったりする場合には水換えをした方が良い場合もありますが、その水換えのタイミングは飼育環境とメダカの状態にもよるので、それなりの飼育経験と見極めが必要になります。

あとはよくある質問で、「冬の間は柿の葉とか藁とか入れたほうが良いですか?」という質問がありますが、調べた感じ効果の信憑性がよく分からないのと、初心者の方にとっては扱い方がちょっと手間かなと思うので、私はオススメしていないです。

温度感としては、あって悪いものじゃないけど、なくてもいいかも?といった感じですね。

実際に私の環境ではなにも入れていないですし、入れるとしても濾過材くらいです。

それから、冬はエアレーションもしない方が良いと思います。

エアレーションの水流で冬眠出来ないかもしれませんし、寒い季節のエアレーションは、餌食いが悪くなるのに水流によって運動量は増えるという状態になるので、痩せやすくなります。

冬のメダカの餌【基本は与えない】

続いて、皆さんが一番迷う「冬の餌」についてです。

秋冬のメダカ飼育で初心者がやりがちな失敗はズバリ「エサの与えすぎ」です。

エサを与え過ぎてはいけない理由は、「食べ残しが水を汚すから」と「消化不良を起こしやすくなるから」の2つです。

特に秋や冬などの気温が低い時期は、メダカの活性が下がって餌食いが悪くなるので注意が必要です。

夏と同じ量と頻度でエサを与えてしまうと、間違いなく失敗します。

エサの食べ残しは水質の悪化に繋がり、消化不良はメダカの病気に繋がります。

実はエサの与えなさ過ぎよりも、エサの与えすぎの方が危険だということは、ぜひ知って欲しいメダカ飼育あるあるです。

屋外で越冬中の餌やり

屋外で冬眠している間は、エサは与えなくて大丈夫です。

たまに冬でも暖かい日にメダカが起きて上がってくることがありますが、食べ残しと消化不良が怖いので、私は人工のエサは与えないようにしています。

しっかりと冬を越せるくらいの個体であれば、冬の間に餓死するということもないと思うので、その心配はしなくても大丈夫かと思います。

目安の水温としては、水温10°C以下ならエサは与えないです。

室内で冬越し中の餌やり

室内飼育の場合は、加温しない限り冬眠まではしないので、メダカの様子を見ながらエサを与えていきます。

とはいえ活性は落ちているので、寒い時期に普通に飼育する分には、毎日1回〜2日に1回の間隔でごく少量でも大丈夫です。

毎日この時間に決まった量を与えるというやり方よりも、メダカの様子をみながら調整してあげる方が良いかなと思います。

具体的な水温でいうと、10°C以下だったら私は餌を与えないです。

水温計を見なくても、メダカが水面に上がってこなかったり、動きが鈍いなと思ったら、餌は与えないようにしています。

量の目安は、少し足りないかも?くらいで、3分以内に食べ切れる量です。

たまに思ったよりも与えすぎて残ってしまうことがあるので、その時は水を汚すまでに、網とかスポイトで食べ残しを取り除くようにしています。

餌の選び方や量・頻度の基本については、メダカの餌おすすめ2選と量・頻度の正解という記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

秋冬の餌やりの失敗については、秋冬のメダカ飼育でめだか初心者がやりがちな失敗とは?という記事でも詳しくお伝えしています。

冬の室内飼育【ヒーター無しでも大丈夫】

ここまで話を聞いて、「何だかメダカを冬眠させるのは不安だし怖いな…」と思った方は、冬の間だけメダカを室内で飼育するのもオススメです。

先に結論から言うと、メダカは冬でもヒーター無しで室内飼育することは、もちろん出来ます。

室内であれば、ヒーター等を使って加温をしなくても、水が凍ってしまうほど寒くはないと思うので、メダカも冬眠しません。

メダカの室内飼育と一言で言っても、玄関で飼育している人、暖房ガンガンの部屋で飼育している人、暖房なしの部屋で飼育している人など、お部屋の温度によって当然ながら水温も変わってきます。

ですが、いずれのパターンでも注意すべきことは同じですし、やるべきことは変わりません。

冬にヒーター無しでメダカを室内飼育する場合には、主にこちらの2点に注意しましょう。

冬の室内飼育(ヒーター無し)の注意点
  • エサを与えるタイミング・量・頻度
  • 水換えをする目安

エサについては、先ほどお伝えした通り、メダカの様子を見ながらごく少量を与えるようにしてください。

水換えについては、冬のヒーター無しの室内飼育という環境であれば、基本的には水換えはしなくても大丈夫です。

水温が低ければメダカの運動量と代謝が低下するので、水換えをしなければいけないほど水質が悪化することは少ないからです。

水が蒸発して減ったら、その分を足し水するくらいでOKです。

水換えを「基本的に」しなくても大丈夫とお伝えしたのは、それでも水の状態によっては換えてあげる必要があるからです。

具体的に言うと、水が濁っていたり、悪臭がする場合は換えてあげた方がいいかなと。

何度もしつこくて申し訳ないですが、大事なことなので何度も言います。

冬の水温で水が汚れてしまう一番の原因は、餌の与えすぎです。

冬のヒーター無しの室内飼育については、メダカは冬でも加温なしで室内飼育できます!失敗しないための注意点を解説!という記事で我が家の環境も紹介しながら詳しく解説しています。

ヒーター有りで加温飼育するメリット・デメリット

逆に、アクアリウム用のヒーターを使って水温を上げて飼育することを「加温飼育」と言ったりします。

加温飼育をする一番のメリットは、水温を上げてメダカの活性を上げることが出来るということです。

加温飼育のメリット
  • 適温を一定に保つことができる
  • 針子や稚魚も冬越しできる
  • 冬でもメダカ飼育を楽しめる

秋口に産まれた針子や稚魚は、冬の間ほとんど成長しないので、体力が無くて冬を越せないことが多いです。

普通だったら難しいところを、室内で加温飼育をすることで、針子や稚魚を冬眠させずに育てることが出来ます。

一方で、デメリットもあります。

加温飼育のデメリット
  • 電気代がかかる
  • 水質管理に注意が必要(活性が上がる分、エサと糞が増えて水が汚れやすい)
  • 自然の摂理に逆らっている(産卵時期に影響)

分かりやすい実体験で言うと、冬に加温して産卵をさせたメダカは、4月になって気温が暖かくなっても産卵をしないことがありました。

詳しくは分かりませんが、やっぱりメダカも体内時計がズレるのかなと。

なるべく自然に任せた飼育がしたいという方は、加温せずに飼育をした方が良いかもしれません。

ちなみにヒーターを使うのであれば、しっかりしたアクア用品メーカーから販売されているものがオススメです。

安価なヒーターですと、すぐに壊れてしまったり、設定した水温になってくれなかったりしたことがあったので、私は実際にGEXのこちらのヒーターを使って、採卵から飼育まで行っています。

加温飼育でメダカを増やす方法については、【冬でもメダカを増やせる】室内でめだかを加温飼育する方法まとめ!冬のメダカ室内加温飼育ガイド:産卵までの全ステップという記事で詳しく解説しています。

冬の針子の育て方については、冬にメダカの針子が育たない原因は水温|室内加温で生存率を上げる方法という記事をご覧ください。

春に向けて【冬眠明けのポイント】

無事に冬を越せたら、いよいよ春です。

先ほどもお伝えした通り、メダカは水温約15°C以上かつ日照時間約12時間以上にならないと産卵をしません。

逆に言えば、春になって水温と日照時間の条件が整ってくれば、メダカの活性が戻って、産卵シーズンが始まるということです。

冬眠明けは、メダカが水面に上がってくるようになったら、様子を見ながら少しずつエサやりを再開していきます。

水換えも、暖かくなってきてから再開すれば大丈夫です。

春のエサやり・水換え開始のタイミングについては、【春のメダカ飼育】エサやり・水換え開始のタイミングと注意点を解説という記事で詳しく解説していますので、春が近づいてきたらぜひ読んでみてください。

冬を越えられたら、来年はもっと増やせます。

そのためにも、まずは今年の冬を一緒に乗り越えていきましょう。

メダカの越冬について実際にいただいたご質問

ここからは、私のYouTubeで実際にいただいた越冬についてのご質問と、私の回答を紹介していきます。

Q1. 雪が容器に入り続けるのは良くないですよね?

「冬は1、2回くらいしか雪が降らない地域なのですが、雪が容器に入り続ける事は、あまり良いとは言えませんよね?ビオトープが大きすぎてフタができないんです…」というご質問です。

大丈夫と断言はできませんが、大きいビオトープでしたら全て凍ってしまうとは考えにくいので、そこまで問題ないかなと思います。

Q2. 水量24リットルのプランターでも冬を越せますか?

「樽型500型プランターで水量が24リットルなんですけど、このプランターでも冬越せますか?」というご質問です。

水量が24リットル入るプランターであれば、ある程度深さもあると思いますので、水が全部凍らなければ冬越せると思います。

Q3. 外のメダカは何°C以下なら餌やりしなくて良いですか?

外の子達も、水温10°C以下ならあげなくても良いと思います。

Q4. PSBなら冬場に与えても大丈夫ですか?

PSBは微生物なので、死滅すると水質悪化の原因になるので微妙なところですね…

私だったら、冬の間は与えないです。

Q5. 底の方でじっとしている時期、餌をあげて良いのでしょうか?

「最近寒くなり、底の方にジッとしている時が多いですが、餌をあげておいて良いのでしょうか?」というご質問です。

この時期の餌やりの判断は迷いますよね…

その場合私だったら、容器を覗いてみてメダカが上がってくるようであれば、餌をほんの少しだけあげます。

上がってこない、もしくは水温が15度以下だったら、餌はあげないと思います。

メダカの様子を見ながら調節してあげて下さい。

メダカは、一生楽しめる趣味です

メダカは、子供からお年寄りまで、老若男女問わず楽しめる趣味です。

私自身、メダカについて発信したり、メダカやオリジナルの飼育グッズを販売している中で、「購入したメダカ、元気ですよ!」といったお声や、「子どもや孫と一緒に癒されています!」といった温かいお声を、たくさんいただきます。

その一つひとつが、私にとって大きな励みになっていて、「メダカを好きになってよかったな」と心から思える瞬間です。

大変なことも多い毎日ですが、メダカたちに癒しをもらいながら、一緒に乗り越えていきましょう!

これからも、「メダカを一生の趣味にする人」を増やしていけるよう頑張ります。

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最後に

いかがでしたでしょうか?

最後にもう一度おさらいです。

メダカの越冬まとめ
  • メダカは冬眠する生き物。容器の底でじっとして、蓄えた栄養で春を待つ
  • 越冬できるのは2cm以上で痩せていない健康な成魚。針子・稚魚・弱った個体は室内へ
  • 容器は60リットル以上の水量と深さを確保し、全て凍らない置き場所を選ぶ
  • 屋外の越冬中は「基本なにもしない」。網で掬わない・エサを与えない・エアレーションもしない
  • 冬の餌は屋外では与えない。室内は様子を見ながら1〜2日に1回ごく少量
  • 室内はヒーター無しでも冬越しできる。水換えは基本不要で足し水だけでOK

メダカの冬越し、とっても不安ですよね。

ですが、どんな飼育環境だったとしても、冬眠前の準備とやるべきことをやっていれば大丈夫です。

こうやって自分の飼っているメダカのために記事を見て勉強している方なら、きっと上手くいくと思います!

簡単なようで難しい、単純なようで奥深い改良メダカの世界ですが、これからも一緒にメダ活を楽しんでいきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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