メダカ飼育で容器選びが超大切な理由4選
こんにちは!タオです。
今回は「メダカ飼育で容器選びが超大切な理由」というテーマで話していきたいと思います。

メダカがなかなか大きくならない…
なぜかポツポツと死んでしまう…
夏場によく全滅してしまうことがある…などなど。
こんなメダカ飼育でよくあるお悩み。
その原因の多くは、実は飼育容器を変えるだけで一撃で解決してしまう可能性があります。
メダカの飼育技術に自信がないなぁ…と感じている方こそ、ぜひ最後までご覧ください。
今回は、「メダカ飼育において容器選びが大切な理由」を中心にお伝えしていきますが、
メダカを飼育するのにオススメな具体的な飼育容器については、メダカの飼育容器の選び方とオススメ容器!という記事も公開しているので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
また、この記事を作っている僕自身はオンラインショップで、メダカの生体と自分で開発したメダカ飼育の役に立つグッズを販売しています。
僕が実際に選別・飼育したメダカを販売しているので、興味がある方はぜひ、下記のリンクからショップを覗いてみてください。
それではみていきましょう!
メダカ飼育においてなぜ容器選びが大事なのか
ではまず最初に、メダカ飼育においてなぜ容器選びが大事なのかということについてご説明していきたいと思います。
その理由は、主にこちらの通り▼
- 水温変化や水質変化の安定性が決まるから
- 酸素供給やろ過能力に影響するから
- 管理のしやすさが変わるから
- 背地反応によってメダカの見た目が変わるから
順番にご説明していきます。
水温変化や水質変化の安定性が決まるから
まず1つ目は、水温変化や水質変化の安定性が決まるからです。
メダカ飼育において「飼育容器内の水量 = 命の余裕」と表現してもいいくらい、飼育容器内の水量の多さは水質の安定に直結します。
たとえば、2リットルほどの水量しか入らない小さな容器だと、直射日光が数時間当たっただけで水温が5℃以上も”急”上昇することがあります。
逆に夜などに冷え込むと、同じように急激に水温が下がります。
こうした「急激な水温の乱高下」はメダカにとってはかなりのストレスになってしまい、メダカの病気や突然死のよくある原因になってしまいます。
この”急激な水温変化”には本当に気をつけた方がよくて…
メダカの販売イベントとかですと、どうしても小さめの容器に一時的にメダカを入れて展示販売をしているというのもよくあります。
そういった環境で、直射日光がよく当たってしまうと、数時間と経たないうちに急激に水温が上がってしまって、メダカが弱ってしまう…なんてこともよくある話です。
また、水質も同様です。
小さな容器では、餌の食べ残しやメダカの排泄物から出るアンモニアや亜硝酸という、メダカにとっての”毒”が溜まりやすくなります。
ろ過がない飼育環境では、バクテリアの定着速度にも限界があり、こうしたちょっとしたミスがメダカにとって命取りになります。
逆に飼育する匹数にもよりますが、30〜60リットル程度の水量がある容器なら、水温や水質の変化がゆっくりなので、メダカも環境に順応しやすく、飼育も安定します。

私は初心者だから、小さめの容器で十分かな…
と思っている方にほど、実は水量に余裕を持った大きめの容器(できれば成魚1匹につき3リットル以上の水量)で飼育することを強くオススメしたいです。
酸素供給やろ過等に影響するから
続いて2つ目は、酸素供給やろ過等に影響するからです。
意外に意識されないことですが、容器の「形」も実はとても大切です。
ポイントは「水面の広さ」とろ過器を設置するなら、そのスペースがあるかどうかです。
たとえば、深さがあるけど口が狭い容器だと、空気に触れる表面積が小さいため、酸素が溶け込む量が少なくなってしまい、メダカが酸欠になりやすくなります。
特に夏場での過密飼育では、水中の酸素が不足してしまい、メダカが水面でパクパクし始めることもよく見る光景です。
また、スポンジフィルターや底面フィルターなどのろ過器を使いたいと思ったとしても、容器が小さすぎたり浅すぎたりすると、物理的に設置できないということもありますし、
ろ過器から発生する水流を上手に調整しないと、メダカが止まって休める場所を確保できずに、痩せ細ってしまうこともあります。
一方で、口が広くて、ある程度の深さがある容器(たとえばNVボックスやジャンボタライなど)ですと、自然と溶け込む酸素の量も多くなりやすく、ろ過器も使いやすいです。
背地反応によってメダカの見た目が変わるから
続いて3つ目は、背地反応によってメダカの見た目が変わるからです。
先ほどの2つは、一言でいうと”出来るだけ大きな容器で飼育するのがいいですよ”といった内容でしたが、こちらはメダカの「見た目=観賞性」に関わる内容です。
メダカは、実は周囲の色に応じて体の色を変えるという性質を持っています。
この性質のことを「背地反応(はいちはんのう)」と言います。
たとえば、黒色などの濃い色の容器でメダカを飼育すると、体色は濃くなりますが、ラメが体色に隠れて見えにくくなったり、
逆に、白色などの薄い色の容器や透明の水槽でメダカを飼育すると、体色は薄くなりますが、体外光は伸びやすくなったりします。
この背地反応は、メダカが外敵から身を守るために、背景に合わせて体色を変えてカモフラージュするという“本能的な反応”です。
ちょっとマニアックな話をすると、「オロチ」という真っ黒なメダカが作出当時、業界に衝撃を与えたのは、色の薄い容器や水槽で飼育をしても真っ黒な体色を維持できるメダカだったからです。
オロチが作出されるまでの黒系のメダカは、色の薄い容器で飼育をすると、徐々にグレーっぽい体色になっていってしまったみたいです。
つまり、良くも悪くもどんな容器で飼育するかで、同じメダカでも全然違う見た目になる可能性があるので、飼育したいメダカの特徴によって適切な飼育容器を選ぶということも、とっても大切です。
ちなみに、僕のオリジナル品種である銀青霞(ぎんせいか)という品種は、成魚になるまでは白容器でお腹の青さを楽しんで、成魚になったら黒容器で背中の光やヒレの光を楽しんでいただけるように作出しました。

個人的には、お腹の青さが好きなので、白容器で上から観賞するのが気に入っています。
管理のしやすさが変わるから
続いて4つ目は、管理のしやすさが変わるからです。
メダカ飼育をしていると、どうしても飼育容器の掃除や水換えといった“地味だけど大事な作業”がついて回ります。
そしてこのとき、「どんな容器を選んでいるか」で、日々の作業が思った以上に楽にもなれば、逆に面倒にもなります。
例えば、丸いガラス鉢や複雑な形状の容器。
見た目はおしゃれなので、インテリアとして楽しむ分にはオススメなのですが、メンテナンスのことを考えると、手や掃除道具が入りにくかったりして、掃除がとにかく大変なんですよ…
あとは容器の形だけではなく、容器の重さを考慮することも大切です。
例えば、透明な容器で横からメダカを観賞することが目的なのであれば、それぞれメリット・デメリットはありますが、ガラス水槽よりもアクリル水槽の方が軽いので、持ち運びが楽だったり…
睡蓮鉢でおしゃれにメダカを飼育したいというのが目的なのであれば、見た目は陶器とあまり変わらないのに、プラスチックで作られているので軽い”プラスチック製の睡蓮鉢”という選択肢もあります。
よくある質問で、

メダカの飼育容器は、
「機能性」と「おしゃれさ」どちらで選ぶべきですか?
という質問がありますが、僕の回答としては「メダカ飼育の目的による」という回答です。
ちなみに僕自身、メダカ飼育を始めたばかりの頃は、オシャレさを重視した容器を選んで失敗しました。
それは僕がメダカ飼育をする目的が、インテリアとしてではなく、メダカ自身の観賞を楽しむことだったからです。
先ほどのチラッとお伝えしたように、おしゃれな容器は、形状が複雑で洗いにくかったり、ガラスで作られていて重かったり…
やはりどれも一長一短、メリット・デメリットがあるので、ご自身のメダカ飼育の目的を改めて考えた上で、最適な飼育容器を選ぶことをオススメします。
いかがでしたでしょうか?
今回は「メダカ飼育で容器選びが大切な理由」というテーマで色々とお伝えしてきました。
「メダカがなかなか大きくならない…」「なぜかポツポツと死んでしまう…」「夏場によく全滅してしまうことがある…」などなど。
メダカ飼育でよくあるお悩みは、実は飼育容器を変えることで一撃で解決してしまうことも多いです。
もちろん、どんな容器でもメダカを上手に飼育できる方もいますが、それには相応の飼育技術が求められます。
なので、あまり自信がないなぁ…という方は、できる限り大きめのメンテナンスがしやすい容器で、匹数に対して余裕のある水量で飼育してあげることをオススメします。
具体的なオススメ飼育容器については、メダカの飼育容器の選び方とオススメ容器!という記事も公開しているので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
メダカは子供からお年寄りまで老若男女問わず楽しむことが出来る趣味です。
僕自身、メダカについて発信したり、メダカやオリジナルの飼育グッズを販売している中で、
「購入したメダカ、元気ですよ!」といったお声や「子どもや孫と一緒に育てています!」といった温かいお声をたくさんいただきます。
その一つひとつが、僕にとって大きな励みであり、「メダカを好きになってよかったな」と心から思える瞬間です。
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最後に
それでは、最後にもう一度おさらいです▼
メダカ飼育においてなぜ容器選びが大事なのか、その主な理由はこちらの通り▼
- 水温変化や水質変化の安定性が決まるから
- 酸素供給やろ過能力に影響するから
- 管理のしやすさが変わるから
- 背地反応によってメダカの見た目が変わるから
飼育スペースなどの関係上、難しい場合も多いと思いますが、基本的には、出来るだけ大きな容器で、水量に余裕を持って飼育してあげるのがオススメです。
また、メダカは”背地反応”という周囲の色に合わせて自身の色を変えるという特性を持っているので、飼育したい品種によって容器の色を考えるというのも、飼育容器を選ぶ上でとっても大切です。
というわけで僕の知識と経験は、これからも惜しみなく発信していきますので、
ぜひ!チャンネル登録とグッドボタンをよろしくお願いしますm(_ _)m
これからも一緒にメダ活を楽しんでいきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました^^