【絶対に失敗しない!】メダカの飼育容器の選び方とオススメ容器!
今回は「メダカの飼育容器の選び方とおすすめ容器」というテーマで話していきたいと思います。
メダカについてYouTubeで発信をしたり、お客さんからよく聞かれる質問が…

メダカはどんな容器で飼育するのがオススメですか?
一つの容器でメダカは何匹くらい飼えますか?
という質問です。
成魚のメダカ数匹を飼育するだけで良いのであれば、実はある程度の水量が入る容器なら、基本的にはどんな容器でも、その気になれば2リットルのペットボトルでも飼育できるのがメダカの魅力の一つ。
メダカが飼いやすい魚と言われている理由の一つでもあったりします。
ですが一方で、
- メダカに長生きしてほしい
- 早く成長してほしい
- 野外で飼育したい
- 室内で飼育したい
- 黒系のメダカを飼育したい
- 背中が光っている系のメダカを飼育したい
などなど…
実はこんな風に、メダカを飼育する目的や飼育したい品種の特徴によって、適切な飼育容器を選んでいく必要があります。
最適な飼育容器を選ぶことが出来ないと、最悪の場合メダカを全滅させてしまったり、飼育しているメダカの魅力がどんどん無くなってしまったり…ということにもなりかねません。
そこで今回は、メダカの飼育容器を選ぶ上での重要なポイントや、飼育可能なメダカの匹数の目安まで、容器と匹数についての基本的な考え方を中心にしっかりとお伝えしていきます。
この記事を最後まで読んでいただければ、メダカの容器選びや飼育する匹数において後悔するリスクを減らせると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
また、この記事を作っている僕自身はオンラインショップでメダカの生体とメダカ飼育の役に立つグッズを販売しています。
もし僕が飼育・選別したメダカを飼ってみたいなど、興味を持って下さった方は、ぜひ下記のリンクからオンラインショップを覗いてみて下さい。
それではみていきましょう!
メダカを飼育可能な容器の重要ポイントとは
それでは早速、メダカを飼育可能な容器の重要ポイントをお伝えしていきます。
それがこちら▼
- ある程度の口の広さ(幅と奥行)があること
- ある程度の深さ(高さ)があること
メダカの飼育容器においては、最低限こちらの二つが満たせているかがとっても重要です。
メダカは水面を泳ぐことが多い魚なので、メダカが泳ぐことが出来る口の広さ(幅と奥行)の確保も重要ですが、一つの容器でメダカを飼育できる数を増やすためには容器の深さ(高さ)も意識する必要があります。
ちなみに、使おうとしている水槽や容器にどのくらいの水量が入るのかの目安は、
水量(リットル) = 幅(cm) × 奥行(cm) × 高さ(cm) ÷ 1000
という計算式で計算することができるので、ぜひ使おうとしている容器の水量を測る目安にしてみて下さい。
実際には容器満パンに水を入れることはないと思いますので、×0.8くらいの水量を目安にして考えてみてください。
先ほどもお伝えした通り、メダカは水面を泳ぐことが多い魚なので、容器の深さよりも口の広さの方が大事だと言われていますが、
同じ口の広さであれば、当然容器が深い(高い)方が水量をより確保することができます。
ここで、

具体的には、どのくらいの口の広さと深さがあれば良いの??
と思った方もいると思います。
正直具体的な数字をバチッとお伝えすることは難しいのですが、
次に紹介する”オススメのメダカ飼育容器”でもお伝えしますが、メダカの飼育容器としては一般的な
これらの容器であれば、メダカが泳ぐのに必要な口の広さと深さは問題なく確保できると思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
メダカを飼育するのにオススメの容器の特徴と選び方
続いて、メダカを飼育するのにオススメの容器の特徴と選び方についてお伝えしていきます。
一番最初にもお伝えしましたが、目安として1匹につき1リットル以上の水量が確保できる、ある程度の大きさの容器であれば、基本的にはどんな容器でもメダカを飼育することは可能です。
僕自身、小学生の頃は2リットルのペットボトルを加工してメダカを飼育していたこともあります。
一応ペットボトルでも飼育ができるというのは、メダカの魅力の1つですが…
- 品種の魅力を引き出してより観賞を楽しむ
- メダカを健康的に長生きするように育てる
ためには、メダカ飼育の目的や品種、メダカ飼育に使えるスペースに合った飼育容器を選ぶことがとても大切です。
具体的にどういうことかというと…
- メインの飼育環境は?
野外 or 屋内 - どうやってメダカを観賞するのか?
上から見る or 横から見る - メダカを飼育する目的は?
早く沢山増やしたい or 観賞を楽しみたい - どんな色や特徴のメダカを飼育するのか?
白色の容器 or 黒色の容器
などなど、これらそれぞれの回答によって、適切な飼育容器は変わってきます。
というわけで、それぞれの目的に合わせたオススメの飼育容器とその特徴を一つずつご紹介していきます。
まず最初に、評価の一覧はこちらの通りです▼
目的 / 容器 | 水槽 | NV BOX | トロ船・タライ | 睡蓮鉢 |
室内で飼育したい | ○ | ○ | △ | × |
野外で飼育したい | △ | ○ | ○ | ○ |
上から観賞したい | △ | ○ | ○ | ○ |
横から観賞したい | ○ | × | × | × |
早く沢山増やしたい | △ | △ | ○ | × |
一つずつ説明していきますが、一覧で見たい方はここで止まってご覧ください。
水槽でメダカを飼育するメリット・デメリット
目的 | 水槽 |
室内で飼育する | ○ |
野外で飼育する | ○ |
上から鑑賞する | △ |
横から鑑賞する | △ |
早く沢山増やしたい | △ |
メリット
- 横からメダカを観賞できる
- レイアウトをして楽しめる
- お部屋のインテリアとしても最適
デメリット
- 野外で飼育すると水がすぐ緑色になって観賞が難しい
- ガラス水槽の場合は割れると大変
- 重いので洗うのが大変
- 早く沢山増やすのにはあまり向いていない
NV BOXでメダカを飼育するメリット・デメリット
目的 | NV BOX |
室内で飼育する | ○ |
野外で飼育する | ○ |
上から鑑賞する | ○ |
横から鑑賞する | × |
早く沢山増やしたい | △ |
メリット
- 上からメダカを観賞できる
- 1つ300円前後とコスパが良い
- 意外に丈夫で水も10ℓ前後入る
デメリット
- 横からメダカを観賞できない
- お部屋のインテリアとしては微妙
トロ船・タライでメダカを飼育するメリット・デメリット
目的 | トロ船・タライ |
室内で飼育する | △ |
野外で飼育する | ○ |
上から鑑賞する | ○ |
横から鑑賞する | × |
早く沢山増やしたい | ○ |
メリット
- 上からメダカを観賞できる
- 大量の水で飼育できる
- 一つの容器で沢山の数を飼育できる
デメリット
- 横からメダカを観賞できない
- 容器が大きいので置くスペースが必要
睡蓮鉢でメダカを飼育するメリット・デメリット
目的 | 睡蓮鉢 |
室内で飼育する | × |
野外で飼育する | ○ |
上から鑑賞する | ○ |
横から鑑賞する | × |
早く沢山増やしたい | × |
メリット
- 上からメダカを観賞できる
- レイアウトをして楽しめる
- 玄関前のインテリアとしても最適
デメリット
- 横からメダカを観賞できない
- 陶器なので重くて洗うのが大変
- 早く沢山増やすのには向いていない
メダカの品種の特徴に応じて飼育容器の色を使い分ける
続いてご紹介するのが、メダカの品種の特徴に応じた飼育容器の色の使い分けについてです。
実はメダカって飼育している容器の色によって、メダカ自身の色が変わるって知っていましたか?
メダカは鳥やアライグマなどの天敵から身を隠すために、周囲の色に溶け込みやすくするように自分の色を変えるという能力を持っています。
正確にいうと色が変わるというよりは、黒っぽい色の容器で飼育をすると体の色が濃くなって、白っぽい容器で飼育をすると体の色が薄くなります。
このことを「背地反応(はいちはんのう)」と言います。


例えば人気の品種「三色メダカ」を例にしてみると、黒い容器で飼育をすると朱赤の体色と黒い斑がくっきり出てきて綺麗なのですが、白い容器で飼育をすると体色が薄くなって黒い斑が薄くなってしまいます。※写真は同じ個体
少しマニアックな話になってしまいますが、例えばラメ系や体外光系のメダカは、色の薄い容器(白や青など)で飼育をすると、ラメが乗りやすく体外光が伸びやすい傾向があります。
一方で、こういった特徴を持つメダカは、観賞する際には色の濃い容器(黒やグレーなど)にした方が見栄えが良いので、
表現が出るまで育つまでは薄い色の容器、観賞する時には濃い色の容器がオススメということもあります。
ちなみに、僕のオリジナル品種である銀青霞(ぎんせいか)という品種は、成魚になるまでは白容器でお腹を青さを楽しんで、成魚になったら黒容器で背中の光やヒレの光を楽しんでいただけるように作出しました。

ここについて詳しく話し始めると長くなってしまうので、興味がある方はぜひコメントで教えて下さい。
もちろん表現の好みは人それぞれなので、体色が薄い個体の方がキレイだと思う方もいるとは思いますが、
メダカにはこんな能力があるんだなということを知っておかないと

なんだか買ってきた時は綺麗だと思ったのに、
飼育していたら魅力が無くなってきたな…
といったことになってしまう可能性があります。
また、稚魚の時から育ててきた容器の色によって成魚になった時の表現が変わってしまう品種もいたりするので、品種やメダカが持つ特徴に合わせた容器を選んでいくということを知識として知っておくことが、とっても大切です。
メダカを飼育するのに適切な匹数の考え方
さて先ほど、メダカの飼育容器の重要ポイントとして、
- ある程度の口の広さ(幅と奥行)があること
- ある程度の深さ(高さ)があること
この2つが重要ですとお伝えしましたが、次は飼育技術で変わる適切な匹数の考え方についてお伝えしていきます。
メダカ飼育容器としてよく使われていて、メダカ愛好家に大人気の10リットル前後の水が入るカインズのNVBOX13を例にしてお伝えすると、目安としてはこちらの通り▼
- メダカ飼育に慣れていない人…4匹まで (1匹につき約2ℓ〜3ℓ以上)
- メダカ飼育に慣れてきた人…10匹まで (1匹につき約1ℓ)
- メダカ飼育に自信がある人…10匹以上! (1匹につき約1ℓ以下)
こんな感じの基準を目安にしてみて下さい。
過去の記事でも何度かお伝えしているように、容器内の水量に対してメダカの匹数が少ない方がメダカを飼育する難易度は下がっていきます。
なので、まだメダカを飼育し始めたばかりであまり自信がないなという方は、メダカ1匹につき2リットル〜3リットル以上の水量の確保を目安にしていただいて、
ある程度メダカ飼育に慣れてきたかなという方は、メダカ1匹につき1リットル程度の水量を目安にしていただくといいんじゃないかなと思います。
メダカの飼育経験を積んできて自信が出てきたら、自分が飼育できる限界の匹数に挑戦してみるのもアリかもしれません。
ちなみに今回はNVBOX13を例にしてお伝えしましたが、真夏の暑い時期ですと水量によっては水温が上がり過ぎてしまってメダカが煮えてしまう可能性もあるので注意が必要です。
詳しくはぜひ夏にメダカが全滅しやすい恐ろしい理由と絶対にやるべきめだかの日光対策!という記事でお伝えしているので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は、メダカの飼育容器の選び方とおすすめ容器というテーマで、色々とお伝えしてきました。
オススメの飼育容器をいくつかご紹介しましたが、コスパを考えるとホームセンターのカインズで購入可能なNV BOX13が特にオススメです。
僕自身も野外・室内、両方で使っていて合計20個近く持っていますが、2年くらい使ってもまだ壊れたことはありません。
大量に飼育するのには向いていませんが、これから初めてメダカを飼育したいという方には、オススメできる容器なので、ぜひ検討してみて下さい。
メダカは子供からお年寄りまで老若男女問わず楽しむことが出来る趣味です。
アクアセラピーやアニマルセラピーという言葉があるように、僕はメダカに出会ってから毎日のストレスが和らいで行くのを実感出来たり、毎朝起きるのが楽しみになったり。
夢だった本作りに関わってメダカファンブックの編集を担当したりと、大袈裟ではなく人生が180度変わりました。
そんな実体験から僕はメダカを一生の趣味にする人を増やしたい!という思いで、オンラインショップでメダカの生体や自分で開発したメダカ飼育の役に立つグッズを販売したり、
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というわけで僕の知識と経験は、これからも惜しみなく発信していきますので、これからも一緒にメダ活を楽しんでいきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました^^