秋のメダカ飼育で絶対に注意して欲しい3つのこと!
今回は「秋のメダカ飼育の注意点」というテーマで話していきたいと思います。
秋は、日によって熱さを感じる日もあれば、急に肌寒く感じる日もある季節です。
特に近年は9月になっても真夏のような猛暑日があったり、台風や竜巻など、様々な異常気象も発生しています。
こうした気候の変化の激しい秋は、人にとっても体調管理が難しいですが、メダカにとっても注意が必要な時期です。
夏と同じ感覚で飼育を続けると、メダカが体調を崩したり冬を越せなくなってしまう危険があります。
先に少しだけ今回の結論をお伝えすると、秋のメダカ飼育で最も注意すべきなのは「餌の与えすぎ」です。
水温が下がり、メダカの動きや食欲もだんだん落ち着いてくる秋時期に、夏と同じペースで餌を与えてしまうと、食べ残しが増えて水質が悪化し、病気や突然死につながるケースも少なくありません。
この記事では、秋のメダカ飼育で特に気をつけたいポイントをお伝えしつつ、記事の後半では、秋に生まれた稚魚の育成方法についても触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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それではみていきましょう!
夏から秋への変化
まず最初にお伝えしたいのは、夏から秋にかけての季節とメダカの変化についてです。
水温が高い夏時期のメダカは新陳代謝も活発で、元気に泳ぎ回る姿が見られます。
しかし秋になると気温の低下に伴い、水温が少しずつ下がっていきます。
メダカは変温動物のため、自分で体温を調整することができず、水温がそのまま体温に直結し、体温が下がることで代謝も落ち、体の働きが鈍くなります。
秋分を過ぎた頃から、太陽の角度が低くなり、日差しも弱くなり日照時間が短くなります。
これらの太陽光の変化に伴い、水温は一層下がりやすくなります。
メダカの動きがゆったりとしてきたり、水面近くを泳ぐ時間が減ったり、餌への食いつきが悪くなるといった変化が見られるようになったら、水温が下がってきた合図です。
水温が15℃前後になると、動きは明らかに鈍くなり、底でじっとしている時間が増えます。
これは弱っているのではなく、無駄に体力を消耗せず冬に備えて活動量を落としている状態です。
メダカの様子をよく観察して、適切な飼育環境を整えてあげましょう。
秋に餌の与えすぎが危険な理由
食べ残しが水質悪化の原因に
続いて、秋に餌の与えすぎがメダカにとって危険な理由についてご紹介していきます。
水中に残った餌は分解される過程でアンモニアなどの有害物質を発生させます。
アンモニアはやがて亜硝酸塩、硝酸塩へと変化しますが、これらが蓄積すると水質が悪化し、メダカは強いストレスを受けて免疫力が低下してしまいます。
特に秋は水温が下がって代謝も落ちるため、食べ残しが出やすく、水を汚しやすい時期でもあります。
また、水質の悪化は様々な病気を引き起こす要因となり、進行すると、最悪の場合は突然死につながることもあります。
秋は特に免疫力が下がりやすい時期なので、餌の与えすぎは命に関わることもあります。
消化不良のリスク
また、秋の餌の与えすぎによるリスクは病気だけではありません。
メダカには胃がないため、一度にたくさんの餌を消化するのが苦手です。
活性が低下している秋や冬に過剰に餌を与えると、消化不良を起こして弱ってしまうこともあります。
適正な餌やり方法
こうしたリスクを防ぐために、秋の餌やりは次のようなことに注意しましょう。
- 餌やりは1日1回、もしくは2日に1回
- 2〜3分以内に食べきれる量を与える
- 食べ残しが出たらスポイトや網で必ず取り除く
こんな感じで「少しもの足りないかな?」と感じる程度の量でも秋の給餌には十分な場合が多いです。
餌の与え方に気を付けることで、水質悪化のリスクを大きく減らし、メダカの命を守ることに繋がります。
秋飼育で他に気をつけたい事
水換えのポイント
秋のメダカ飼育では、餌の与え方以外にも、気を付けておきたいポイントがいくつかあります。
まずは水換えについてです。
水温が上がりづらい秋の水換えは、メダカに負担をかけないことがとても大切になってきます。
夏場のようにいきなり全換水をしてしまうと、急激な水温差や水質の急変でメダカにストレスがかかるだけでなく、水中の微生物が減少することで水質悪化や水温の低下が進みやすくなるため、秋に水換えをする場合は、部分換水を中心に水換えをしていくことをオススメします。
目安としては、飼育水の1/3程度を新しい水に入れ換え、飼育水と新水に水温差がある場合にはしっかりと水温を合わせてから新水を足すようにしてあげて下さい。
また、食べ残しやフンがたまった場所を掃除することで、水質を安定させつつメダカへの負担を減らすことができます。
エアレーションの調整
続いて、エアレーションについてです。
夏の間は酸素消費量が多いため、エアレーションがオススメとお伝えてきましたが、秋になると水温が下がるため、メダカの酸素消費量も減っていきます。
そのためエアレーションを弱くしても酸素不足になることはほとんどなく、むしろエアレーションによって生じる水流がメダカの負担になる場合もあるので、秋はエアレーションを弱めたり、冬のような気温・水温になる場合は停止させることをオススメします。
観察と環境調整
他にも秋は、何かと天候の変化が激しいため、日々の観察が超重要になってきます。
- 動きが鈍い場合は餌を控えめに
- 急激な冷え込みが予想される場合は、容器を日当たりの良い場所へ移動
- 台風や大雨が来る場合は、可能な限り容器を室内や安全な場所に避難
こんな感じで、活性が下がりやすい秋は、急な環境変化によって、メダカが体調を崩してしまうケースが本当に多い季節です。
環境の変化が仕方がないことですが、その変化がなるべく緩やかになるように工夫をしてあげることをオススメします。
秋生まれの稚魚を越冬サイズにまで育てるためのポイント
それでは最後に、秋生まれの稚魚を越冬サイズにまで育てるためのポイントをお伝えしてきます。
9月から採卵したメダカを冬越しさせる場合、まず大切なのは冬までに十分なサイズに育てることです。
サイズだけが基準ではありませんが、概ね2cm前後に成長していれば安心して冬を越せるといわれています。
特に9月上旬から中旬の採卵の子であれば、育て方次第で十分間に合います。
早く大きく育てるための工夫
秋生まれの稚魚を越冬サイズに育てるには、次のポイントが効果的です。
- 口が広く大きな容器を使う
- たっぷりの水量を確保する
- 過疎飼育にする
- 常に餌がある環境をつくる
冬越しに間に合わないときは室内飼育も選択肢に
ここまでやってもどうしてもサイズが足りない場合や、野外飼育が難しい環境では、室内飼育も検討しましょう。
メダカは屋外で飼育されることが多いですが、他の観賞魚と同じように室内でも十分に飼育可能です。
ポイントを押さえれば難しくなく、天候や天敵に左右されない分、むしろ管理がしやすい側面もあります。
メダカを室内で飼育するコツについて詳しくは、
一年中メダカ飼育を楽しめる!めだかの室内飼育のコツ総まとめという記事で紹介しているので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
今回は「秋のメダカ飼育の注意点」というテーマで、色々とお伝えしてきました。
夏から秋へと季節が変化する時期は、特にメダカのトラブルが起こりやすい季節です。
初めてメダカの秋飼育を経験する方は、不安なことも多いと思いますが、メダカたちの様子をよく観察しながら、適切に対処してあげて下さい。
メダカは子供からお年寄りまで老若男女問わず楽しむことが出来る趣味です。
僕自身、メダカについて発信したり、メダカやオリジナルの飼育グッズを販売している中で、
「購入したメダカ、元気ですよ!」といったお声や「子どもや孫と一緒に癒されています!」といった温かいお声をたくさんいただきます。
その一つひとつが、僕にとって大きな励みであり、「メダカを好きになってよかったな」と心から思える瞬間です。
大変なことも多い毎日ですが、メダカに癒しをもらいながら乗り越えていきましょう!
これからも、「メダカを一生の趣味にする人」を増やしていけるよう頑張りますので、ぜひ、チャンネル登録やコメントで応援していただけたら嬉しいです!
最後に
それでは、最後にもう一度おさらいです。
秋のメダカ飼育で特に意識したいポイントは、こちらの3つです。
- 餌の与えすぎに注意
秋になると動きや食欲が落ちるため、夏と同じ感覚で餌を与えると食べ残しが増え、水質悪化や病気、突然死のリスクが高まります。
餌は1日1回もしくは2日に1回、2〜3分で食べきれる量を与えるのがオススメです。 - 水換えをする場合は、基本的に部分換水で
全換水は水温差や水質の急変でメダカに負担がかかります。
飼育水の1/3程度の部分換水を行い、水温差がある場合は水温を合わせてから新水を足すのがオススメです。 - エアレーションは弱めに調整
秋は酸素消費量が少なくなるため、エアレーションは弱めでも酸素不足になる事はほとんどありません。
むしろ強すぎる水流はメダカの負担になるため、エアレーションを弱めにするか、場合によっては停止するのがオススメです。
というわけで僕の知識と経験は、これからも惜しみなく発信していきますので、
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これからも一緒にメダ活を楽しんでいきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました^^