メダカのカルキ抜きのやり方2つ|汲み置きの時間・中和剤・卵や針子の場合
今回のテーマは「メダカのカルキ抜き」です。
「水道水ってそのまま使っていいの?」「汲み置きは何時間くらい待てばいいの?」「卵や針子の水はどうするの?」と、疑問に思ったことはないでしょうか?
この記事では、カルキとは何かというところから、カルキ抜きの具体的なやり方2つ、そして「水換え・卵・針子・お迎え」といったケース別の考え方まで、私の実体験とYouTubeでいただいた質問をもとにまとめて解説します。
それではみていきましょう!
- 水道水にはカルキ(塩素を含んだ物質)が含まれていて、そのままではメダカの飼育水に使えない
- カルキ抜きの方法は「汲み置きして放置(夏場は半日・冬場は2日程度)」と「市販のカルキ抜き(塩素中和剤)」の2つ
- 卵の間はカルキ抜きしていない水道水でも大丈夫だが、孵化した針子はカルキがダメなので、卵の水も念の為カルキを抜いておくと安心
メダカにカルキ抜きが必要な理由|カルキとは何か
まず、メダカの飼育水を用意する時や水換えの時に絶対にやってはいけないこと。
それは「水道水をそのまま飼育水として使うこと」です。
家庭の蛇口から普通に出てくる水道水をメダカの飼育水として使うことは出来ますが、一手間加える必要があります。
その一手間が「カルキを抜く」ということです。
ではカルキとは何なのか?超簡単に説明すると…
水道水に含まれる病原菌やウイルスを殺菌するために使われる、塩素を含んだ物質のことです。
私たちが水道水を安全に飲めるようにするために使われています。
人体にとって無害なこのカルキは、メダカにとってはエラや粘膜をやられてしまう「猛毒」です。
また、カルキは元々病原菌やウイルスを殺菌するために使われているものです。
そのため、メダカの飼育水にとって重要な「バクテリア」という微生物まで殺菌されてしまいます…
バクテリアは水を浄化してくれる存在なので、いなくなると水が汚れやすくなります。
ちなみに、カルキを抜いただけの水にはバクテリアがいません。
いわゆる「綺麗すぎる水」です。
これが理由で、私は飼育容器を洗う時にも、蛇口から出てくる水道水で汚れをしっかり落としすぎない方が良いとお伝えしています。
(詳しくは初心者向けメダカの始め方完全ガイドで解説しています)
また、中には「うちは水道水をそのまま使っているけど、全然大丈夫だよ!」という方もいるかもしれません。
これは人から聞いた話ですが、実は水道水に含まれるカルキの量は、地域や時間帯によって違うそうです。
なので、そのままで大丈夫という方は、恐らく「カルキが少ない地域に住んでいる」か「カルキが少ない時間帯に水換えをしている」かのどちらかだと思います。
心配な方は、しっかりとカルキを抜いてからメダカの飼育水として使ってあげることを強くオススメします。
メダカのカルキ抜きのやり方2つ|汲み置きと中和剤
カルキを抜く方法は主に2つあります。
- 水を汲み置きして放置する
- 市販のカルキ抜き(塩素中和剤)を使う
どちらの方法も、誰でも簡単に出来ます。
順番に紹介していきます。
カルキの抜き方①水を汲み置きして放置する
まずは「水を汲み置きして放置」という方法です。
この方法が一番簡単で手間要らず!
ですが、時間が掛かるのが唯一のデメリットです。
- バケツなどの容器に水を入れる
- 日光の当たる場所に放置する
- 夏場であれば半日程度、冬場であれば2日程度待つ
たったこれだけです。
小学生でも出来るとても簡単な方法ですが、カルキが抜けるまで「待つ」必要があります。
「今すぐ水換えしたい」「今すぐ新しい水槽を作りたい」という方にとっては、「2日も待ってられないよ!」といった感じでしょうか笑
たとえ2日間待ってカルキを抜いた水が作れたとしても、もし水が足りないとなったら、また待たないといけません…
それでも、お金が掛からず確実な方法なので、YouTubeのコメントでご質問いただいた時にも、私は「汲み置き放置が一番良いと思います」とお答えしています。
バケツに水を汲んで飼育容器の隣に置いておけば、カルキ抜きと水温合わせが同時に出来るというメリットもあります。
時間に余裕がある方には、この方法がオススメです。
カルキの抜き方②市販のカルキ抜き(塩素中和剤)を使う
実は、カルキを抜くための商品が販売されています。
塩素中和剤とも呼ばれていて、お金は掛かりますが、すぐにカルキ抜きが出来るので忙しい方には便利です。
使用方法はとても簡単!
商品の裏面に記載されている用法容量を守って、水道水にカルキ抜きを入れるだけです。
ちなみに私が使っていたものは、約30ℓの水道水に対してキャップ一杯分が目安でした。
ささっとかき混ぜれば、水道水が一瞬でメダカの飼育水として使えるようになります!
メーカーによって用法容量は変わってくるので、商品の裏面をよく読んで使うようにして下さい。
また、ただカルキを抜くだけでいいなら、ダイソーやセリアなどの100均でもカルキ抜きは売っています。
100均の方がコスパが良いので、私はカルキ抜きに関しては100均のものを愛用しています。
カルキ抜きを入れすぎると良くないと聞いたこともあるので、なんでも程々にが一番ですね!
ケース別のカルキ抜き|水換え・卵・針子・お迎え
ここからは、YouTubeのコメントでよくいただく「この場面ではどうするの?」という疑問に、ケース別でお答えしていきます。
水換えのとき
水換えの時は、必ずカルキを抜いた水を使います。
全換水の場合は、綺麗になった飼育容器にカルキを抜いた水と元の飼育水を入れます。
カルキを抜いた新しい水だけでなく、元の飼育水も入れるのは、カルキを抜いただけの水にはバクテリアがいない「綺麗すぎる水」だからです。
部分換水の場合は、古い水を抜いたあとに、カルキを抜いた新しい水を足してあげれば完了です。
また、水換えで古い水を流す時には、網を通して流すようにしましょう。
水と一緒に、意図せずメダカの卵が流れてしまう可能性があるからです。
今、改良メダカの放流が問題になっているので、排水口にネットをするのもオススメです。
また、蒸発した分を補う「足し水」も、私は水道水にカルキ抜きを入れて作成しています。
ヒーター等で加温している容器に足し水をする際は、足す方の水も湯煎で加温して、なるべく水温を同じにしてから、ゆっくりと足し水しています。
水換えの具体的な手順(全換水と部分換水のやり方)は、メダカを死なせない水換えのやり方で詳しく解説しています。
卵のとき
実は、卵の間はカルキ抜きをしていない水道水でも大丈夫です。
ですが、孵化した針子はカルキがダメなので、私は念の為カルキを抜いた水で卵を管理しています。
具体的には、採卵した卵を、タッパーに入れたカルキ抜きの水とメチレンブルーで管理しています。
YouTubeで「採卵した卵を別の容器に入れておく場合の水は、カルキ抜きした水が良いですか?」というご質問をいただいた時も、「カルキ抜きした水の方が安心です」とお答えしました。
卵の管理方法(メチレンブルー・水温など)の全体像は、メダカの卵の育て方と孵化までの全てにまとめています。
針子のとき
先ほどお伝えした通り、孵化した針子にカルキはダメです。
卵は大丈夫でも針子はダメ、というのがポイントです。
孵化が近い卵の水や、針子を育てる容器の水は、必ずカルキを抜いたものを使ってあげて下さい。
針子の容器への足し水や水換え用の水も、同じようにカルキを抜いた水で用意します。
メダカをお迎えするとき
「新しくメダカをお迎えしたら、なぜかメダカが死んでしまった…」という経験をしたことはないでしょうか?
お迎えの時にまず確認してほしいのが、「飼育容器内の水はカルキ抜きされていますか?」ということです。
お迎え用の飼育水も、汲み置きか中和剤でカルキを抜いてから用意してあげて下さい。
その上で水合わせを丁寧に行うと、生存率がぐっと上がります(メダカの水合わせのやり方9手順で解説しています)。
メダカのカルキ抜きのよくある質問
ここからは、YouTubeのコメントで実際にいただいた質問をもとに、よくある疑問にお答えします。
Q1.水道水をそのまま入れてしまいました。大丈夫ですか?
水道水に含まれるカルキの量は地域や時間帯によって違うそうなので、すぐに全滅するとは限りません。
実際に、視聴者さんの中には「試してみたら親メダカは大丈夫だった」という方もいました。
ただ、カルキはメダカのエラや粘膜にダメージを与えますし、バクテリアは死滅してしまうと思います。
なので、次からはカルキを抜いた水を使ってあげて下さい。
Q2.カルキ抜きを入れすぎてしまったかもしれません
カルキ抜きを入れすぎると良くないと聞いたこともあるので、なんでも程々にが一番です。
商品の裏面に記載されている用法容量をよく読んで、守って使うようにして下さい。
Q3.雨水や川の水ならカルキが入っていないので使えますか?
雨水や川の水はゴミや変な微生物が入っている可能性もあるので、オススメは出来ません。
ただ、中には雨水だけで育てているという方もいるみたいなので、絶対ダメというわけでも無さそうです。
雨は少し酸性なので、使う場合は牡蠣殻などを入れてあげると水質はいい感じに保てるのかなと思います。
Q4.井戸水はカルキ抜きが必要ですか?
井戸水の場合は、カルキ抜きを使わなくても飼育水として使用することが出来ます。
ただし地域によって水質が異なるので、一概には言えません。
心配な場合は、市販の検査紙等を使ってから飼育水として使うことをオススメします。
Q5.メチレンブルーで卵を管理する時の水はカルキ抜きしますか?
私はカルキ抜きをした水を使っています。
卵の間はカルキ抜きをしていない水道水でも大丈夫ですが、孵化した針子はダメなので、念の為カルキは抜いています。
メダカは、一生楽しめる趣味です
メダカは、子供からお年寄りまで、老若男女問わず楽しめる趣味です。
私自身、メダカについて発信したり、メダカやオリジナルの飼育グッズを販売している中で、「購入したメダカ、元気ですよ!」といったお声や、「子どもや孫と一緒に癒されています!」といった温かいお声を、たくさんいただきます。
その一つひとつが、私にとって大きな励みになっていて、「メダカを好きになってよかったな」と心から思える瞬間です。
大変なことも多い毎日ですが、メダカたちに癒しをもらいながら、一緒に乗り越えていきましょう!
これからも、「メダカを一生の趣味にする人」を増やしていけるよう頑張ります。
そして、そんな想いをそのまま一冊に詰め込んだのが、「メダカを一生の趣味に!失敗しないメダカ飼育と増やし方のすべて」という電子書籍です。
私が今までYouTubeで発信してきた内容や飼育経験を約4万文字でまとめた、メダカ飼育について体系的に学べる一冊になっておりますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
最後に|カルキ抜きでメダカの命を守ろう
最後にもう一度おさらいです▼
- 水道水のカルキはメダカのエラ・粘膜にダメージを与え、バクテリアも殺菌してしまう
- 汲み置き放置なら「日光の当たる場所で夏場は半日・冬場は2日程度が目安」
- 市販のカルキ抜き(塩素中和剤)なら一瞬で使える(用法容量は商品の裏面を守る)
- 卵はカルキ抜きしていない水道水でも大丈夫だが、孵化した針子はダメ
- 足し水・お迎えの水も必ずカルキを抜いてから使う
カルキ抜き自体は、誰でも簡単に出来ます。
たった一手間でメダカの命を守れるので、ぜひ今日から実践してみて下さい。
私の知識と経験は、これからも惜しみなく発信していきます。
この記事がカルキ抜きの参考になれば嬉しいです。
この記事で紹介した商品
タオめだか 初の電子書籍
「メダカを一生の趣味に!
失敗しないメダカ飼育と増やし方のすべて」
お迎え準備・毎日のお世話・四季の管理・繁殖・病気対策まで、今まで発信してきたノウハウを約4万文字にまとめました。
第1章 準備|第2章 お世話|第3章 四季|第4章 繁殖|第5章 病気
Kindle Unlimited会員は追加料金なし!
▶︎ 初回30日無料登録はこちら










