メダカの針子を育てるための3つのコツを紹介!
今回は「メダカの針子を育てるための3つのコツを紹介!」というテーマで話していきたいと思います。
一般的に、卵から孵化したばかりのメダカの子どものことを「針子(はりこ)」と呼ぶので、ここから先は針子と呼んでいきます。
メダカ飼育の中で、一番難しいと言っても過言ではない、メダカの針子の飼育。
まず安心していただきたいのは、針子が上手に育てられずに悩んでいるのは、あなただけではありません。
正直な話、僕はメダカの針子を育てるのが一番難しいと思っています。
おそらく悩んでいる人が多いランキングベスト3に入るくらい、針子飼育に関しては多くの人が悩んでいるんじゃないかなと思います。
今回はそんな、メダカの針子を育てるための3つのコツを紹介していきますので、針子飼育に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
また、この記事を作っている僕自身はオンラインショップで、メダカの生体と自分で開発したメダカ飼育の役に立つグッズを販売しています。
僕が実際に選別・飼育したメダカを販売しているので、興味がある方はぜひ、下記のリンクからショップを覗いてみてください。
それではみていきましょう!
メダカの針子の育て方:大前提
まず最初にお伝えしたいことは、メダカの針子の育て方の大前提についてです。
針子の生存率を上げるために、何よりも重要なこと。
それはある程度の”水温”です。
この記事を公開しているのが、2025年の6月下旬。
全国の平均気温で言うと、最低気温20°C前後、最高気温は30°C前後といった環境です。
このくらいの水温があれば、針子を育てるのには十分な水温です。
また、気をつけなければならないのは水温だけではありません。
これから色々と針子を育てるためのポイントなどをお伝えしていきますが…
- 親メダカと針子が同じ容器内で泳いでいる
- 大きさに差がある稚魚同士が同じ容器内で泳いでいる
- 水温10度以下の環境
- 急な水温・水質変化がある環境
これらのどれかに当てはまる場合は、針子を上手に育てるのはかなり難しいです。
メダカは口に入る大きさのものなら、基本的に何でも食べてしまいます。
同じ飼育容器内に口に入る大きさの針子がいれば、自分の子供や兄弟でさえ、食べてしまいます。
これを防ぐためには、親と針子を隔離してあげたり、同じ時期に生まれた兄弟だとしても、大きさに差が出ているならサイズごとに分けて飼育をしてあげる必要があります。
また、針子の間は特に、急な水温変化や水質変化に気をつけてあげて下さい。
親メダカだったら大丈夫な水の変化でも、針子にとっては大ダメージになる可能性もあります。
ある程度育ってしまえば、環境変化への適応力のようなものがついてくるので、大丈夫なのですが…
メダカも生き物なので、人間と一緒で赤ちゃんの時が一番気を使ってあげる必要があります。
メダカの針子を育てるコツ1つ目:親抜き後の水で飼育する
続いて、メダカの針子を育てるコツ1つ目は「親抜き後の水で飼育する」ということです。
親抜きとは?と思った方もいるかもしれませんが、親抜きとは親メダカを飼育していた飼育容器から、飼育環境はそのままに、親メダカだけを移動させる(抜いていく)ことをいいます。
それまで親メダカが泳いでいた飼育水の中には、良くも悪くも色々な微生物やらバクテリアやらがたくさん存在しています。
そんな微生物たちは、メダカの針子の餌になったり、針子が育ちやすい水を作ってくれたりします。
よくありがちな勘違いとして…

透明でキレイな水が、メダカにとっては最高の水!
と思われがちなのですが、
実は人間から見た目では、ちょっと汚いな…と思ってしまうような水が、メダカにとっては心地よい水だったりするんですよ。
特にメダカの針子に関しては、僕の周りのメダカ愛好家さんに聞いてみても、最初から透明なキレイな水で育てているという方は、聞いたことがないです。
誤解をしないでいただきたいのは、透明でキレイな水が悪いというわけではなくて、水中のバクテリアなどが働いてキレイに見える水であれば、基本的には問題ないです。
ここについて話すとだいぶマニアックな話になってしまうので、今回は割愛します。
兎にも角にも、メダカの針子を育てるための水は、水道などから出したばかりのキレイな水ではなく、もともと親メダカが泳いでいた水で飼育してあげるのがオススメです。
親抜きをせずに、卵や針子を別容器に移動させて飼育する場合でも、親メダカが泳いでいた水を新しい容器に入れて飼育してあげるのがオススメです。
メダカの針子を育てるコツ2つ目:針子の口に入る大きさのエサを与える
続いて、メダカの針子を育てるコツ2つ目は「針子の口に入る大きさのエサを与える」ということです。
よくメダカの針子が死んでしまう一番の原因は”餓死”だと言われています。
メダカの針子は生後3日間は、ヨークサックと呼ばれている、生まれつきお腹に持っている栄養の詰まっている袋によって、エサを食べなくても生きていくことが出来ますが、4日目〜2週間の間がメダカの針子飼育の一番難しい期間になります。
逆に言えば、この期間さえ乗り越えられれば、ひとまず安心だと思って大丈夫です。
この間にいかにエサを食べさせることが出来るか、餓死を防ぐことが出来るかが重要です。
では、どんな餌を与えるのが良いのか?
メダカの針子に与える代表的な餌をご紹介していきます。
それがこちら▼
- 針子用の粉餌
- グリーンウォーター(植物プランクトン)
- ゾウリムシ
大体この3つのどれかを使っている方が多い印象です。
僕自身は、自分で作っている針子用の粉餌を与えていますが、市販のもので針子の口に入る大きさのものであれば、何でも大丈夫かなと思います。

「針子用の粉餌」「グリーンウォーター」「ゾウリムシ」3つ挙げましたが、それぞれメリット・デメリットがあります。
簡単に説明すると…
メリット | デメリット | |
針子用の粉餌 | 用意するのが簡単 | 一度に与える量の調整にコツがいる |
グリーンウォーター | ただ飼育するだけでOK | 管理に少しコツがいる |
ゾウリムシ | 生き餌でかつ簡単に増やせる | 維持管理が手間で面倒 |
こんな感じかなと思います。
針子の餌について詳しく知りたい方は”簡単に用意できるメダカの針子の餌TOP3“という記事も公開しているので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
僕自身は維持管理が手間なので、ゾウリムシは与えていませんが、
先ほどもお伝えした通り、親抜きした後の水+針子用の粉餌で針子を育てています。
生存率100%とはいきませんが、ある程度の生存率は保てているので、今のところはこの方法がベストかなと思っています。
メダカの針子を育てるコツ3つ目:適切な大きさの容器と水量で育てる
それでは最後に、メダカの針子を育てるコツ3つ目は「適切な大きさの容器と水量で育てる」ということです。
ここまでお伝えしたことを守って飼育をすれば、特に大きな問題なく針子を育てることができると思いますが、
次に出てくる、よくあるお悩みがこちら。

針子の生存率は上がってきたんだけど、
なかなか大きくなってくれないんだよね…
といったお悩みです。
ここで重要になってくるのが、適切な大きさの容器と水量で育てるということです。
針子は小さいから、小さい容器でも大丈夫だと考えがちですが、恐らくなかなか大きくならない原因は飼育容器の”大きさと水量”にあります。
メダカの成長速度は、基本的には飼育容器の水量に比例していきます。
はっきりとした理由は分かりませんが、恐らく水量が多いほど水中に自然発生するメダカのエサとなる微生物が増えるからだと思います。
僕の実体験ですと、60ℓの水が入る青タライに1匹だけ稚魚を入れておいたら、たった1ヶ月でその子の親よりも大きくなったことがあります。
飼育しているメダカの数に対して、水量が多ければ成長速度は早くなりますし、水量が少なければ成長速度は遅くなる傾向にあります。
ですが!
ただ水量が多ければ良いというわけでもありません。
極端な例ですが、水面が狭くて縦に長い容器と水面が広くて手頃な深さの容器では、水面が広くて手頃な深さの容器の方が良いです。
メダカの針子が泳いでいる様子を観察すると、とっても分かりやすいのですが、メダカは基本的に水面を泳いでいることが多いです。
皆んな水面を泳ぎたがるので、水面が狭い容器だと窮屈でストレスが掛かってしまいます。
なので、出来るだけ水面が広くてある程度の深さがある容器で育ててあげるのがオススメです。
いかがでしたでしょうか?
今回は、メダカの針子を育てるための3つのコツを紹介!というテーマで、色々とお伝えしてきました。
僕はある程度育ったメダカを死なさずに育てるのは得意ですが、
最初にもお伝えしたように、メダカの針子飼育に関しては、一番難しいなぁと思っています。
それでも、今回お伝えした3つのコツを守っていれば、ある程度の生存率は維持できるようになるかなと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
メダカは子供からお年寄りまで老若男女問わず楽しむことが出来る趣味です。
僕自身、メダカについて発信したり、メダカやオリジナルの飼育グッズを販売している中で、
「購入したメダカ、元気ですよ!」といったお声や「子どもや孫と一緒に育てています!」といった温かいお声をたくさんいただきます。
その一つひとつが、僕にとって大きな励みであり、「メダカを好きになってよかったな」と心から思える瞬間です。
大変なことも多い毎日ですが、メダカに癒しをもらいながら乗り越えていきましょう!
これからも、「メダカを一生の趣味にする人」を増やしていけるよう頑張りますので、ぜひ、チャンネル登録やコメントで応援していただけたら嬉しいです!
最後に
それでは、最後にもう一度おさらいです▼
- 親メダカが泳いでいた水で育てる(親抜き)
針子には、親メダカがいた飼育水の中の微生物やバクテリアがとても役立ちます。
透明でキレイに見える水より、少し濁っていても栄養豊富な水の方が針子には適しています。 - 針子の口に合った大きさのエサを与える
針子の口は非常に小さいため、餌のサイズが合っていないと食べられません。
粉餌、グリーンウォーター、ゾウリムシなど、針子の口に入る餌をしっかり与えましょう。 - 適切な大きさの容器と十分な水量で育てる
針子の成長には、水量と容器の形が大きく影響します。
水面が広く、ある程度の深さがある容器で育てると、成長スピードが上がるのでオススメです。
というわけで僕の知識と経験は、これからも惜しみなく発信していきますので、
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これからも一緒にメダ活を楽しんでいきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました^^