メダカの飼い方
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メダカが底でじっとして動かない原因と対処法|症状別の見分け方

kuroko

今回は「メダカが底でじっとして動かないときの原因と、その対処法」というテーマでお話ししていきたいと思います。

いつもは元気に泳ぎ回っているメダカが、ある日ふと見たら容器の底に沈んでじっとしている…。

エサをあげても反応が薄かったりすると、「もしかして病気かな」「このまま死んでしまうんじゃないか」と、心配で胸がざわざわしますよね。

私のところにも、「メダカが底でじっとして動かないんですけど、どうしたらいいですか?」というご相談を受けることがあります。

それくらい、メダカを飼っている方なら一度はぶつかる、あるあるのお悩みです。

ただ、ここで大事なことを先にお伝えしておきます。

「底でじっとしている=即、病気で危険」とは限りません。

中には、メダカにとってごく自然な行動で、まったく心配いらないケースもあります。

逆に、すぐに手を打ってあげないといけない危険なサインのこともあります。

つまり大切なのは、「うちのメダカが底でじっとしているのは、どのパターンなのか」を見分けてあげることです。

この記事では、メダカが底でじっとして動かなくなる主な5つの原因を1つずつ解説しながら、それぞれの「見分け方」と「対処法」、そして「様子見でいいケース・すぐ対処すべきケースの判断のしかた」まで、まるっとお伝えしていきます。

読み終わるころには、目の前のメダカに今なにをしてあげればいいかが、落ち着いて判断できるようになっているはずですので、ぜひ最後までご覧ください。

それではみていきましょう!

この記事の結論
  • 底でじっとする原因は主に「水温の低下・水質悪化・病気・お迎え直後のストレス・老化」の5つ
  • 水温が低いだけなら正常な反応。エサを食べてヒレを開いていれば慌てなくてOK
  • ヒレを畳む・体が傾く・体に異常がある場合は危険サイン。早めに塩浴や隔離を

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まず確認|メダカが底でじっとして動かないのは異常なの?

具体的な原因に入る前に、まず大前提として知っておいてほしいことがあります。

それは、メダカが底でじっとしていること自体は、必ずしも異常ではないということです。

メダカはもともと、夜になると活動をやめて底のほうでじっと休む魚です。

私たちが眠るのと同じで、メダカにも休息の時間があるんです。

なので、朝早い時間や、暗くした後に底に沈んでいるのは、ごく普通のことなんです。

問題は、「日中の活動する時間帯なのに、ずっと底でじっとしたまま動かない」「いつもと様子が明らかに違う」というケースです。

この場合は、なにかしらの原因がある可能性が高いので、これからお話しする5つの原因に当てはまっていないか、順番にチェックしていきましょう。

  • 原因①:水温が低い(冬・朝晩の冷え込みによる活性の低下)
  • 原因②:水質の悪化(アンモニア・亜硝酸、水換え後のショック)
  • 原因③:病気のサイン(転覆病・尾ぐされ・白点病など)
  • 原因④:水合わせ失敗・お迎え直後のストレス
  • 原因⑤:老化・寿命によるもの

それでは、1つずつ詳しく解説していきます。

原因①:水温が低い(冬・朝晩の冷え込み)

まず、メダカが底でじっとして動かなくなる原因として一番多いのが、水温が低いことです。

これは特に、秋から冬、そして春先の朝晩に冷え込む時期によく見られます。

メダカは変温動物といって、自分で体温を保つことができず、体温が水温とほぼ同じになる生き物です。

なので水温が下がると、それに合わせて体の活動レベル(活性)もどんどん下がっていきます。

水温がだいたい10℃を下回ってくると、メダカは動きが鈍くなり、底のほうでじっとして体力を温存する「冬眠(越冬)」に近い状態に入ります。

これはメダカが厳しい冬を乗り越えるための、ごく自然でたくましい習性です。

見分け方|水温が原因かどうか

水温が原因かどうかを見分けるには、まず水温計で実際の水温を測ってみるのが確実です。

冬場や朝晩の冷え込む時期で、水温が低い(目安として10℃前後かそれ以下)のであれば、底でじっとしているのは正常な反応と考えてまず間違いありません。

体に傷や異常がなく、暖かい日中になると少し動いたり、たまに水面近くまで上がってきたりするようなら、心配いりません。

むしろ、無理に動かそうとしたりエサを与えたりするほうが、メダカの負担になってしまいます。

対処法|冬は「そっとしておく」が基本

水温の低下が原因で底でじっとしている場合、屋外飼育では基本的にそっとしておくのが正解です。

下手に容器を動かしたり、水を換えたりすると、かえってメダカの体力を奪ってしまいます。

エサも、メダカが食べないなら無理に与えず、暖かい日の昼間に食べる分だけ少量与える程度にしましょう。

一方で、室内で飼っていて「冬でも元気に泳ぐ姿を見ていたい」「繁殖させて増やしたい」という場合は、ヒーターで水温を一定に保ってあげるのも一つの方法です。

水温を20℃以上にキープしてあげれば、メダカは冬でも活発に泳いでエサも食べてくれます。

💡ヒント
冬の低水温で底にいるメダカは、消化能力もガクッと落ちています。この時期に普段どおりエサを与えてしまうと、消化しきれずに体調を崩す原因になります。水温が低いときは、エサは控えめが鉄則だと覚えておいてください。

原因②:水質の悪化(アンモニア・亜硝酸・水換えショック)

次に多い原因が、水質の悪化です。

水温は十分にあるはずなのに、日中もずっと底でじっとして元気がない…という場合は、水の中で見えない異常が起きている可能性が高いです。

メダカのフンや食べ残したエサが分解されると、水の中に「アンモニア」という有害な物質が発生します。

これが「亜硝酸」へと変化していくのですが、どちらもメダカにとっては毒。

これが溜まってくると、メダカは中毒のような状態になって動けなくなり、底でぐったりしてしまいます。

特に注意したいのが、飼い始めたばかりの容器です。

水をきれいに保ってくれるバクテリアがまだ十分に育っていないため、アンモニアや亜硝酸が分解されずに溜まりやすく、トラブルが起きやすいです。

見分け方|水質の悪化を疑うポイント

水質の悪化が疑われるのは、次のような状況です。

  • エサの食べ残しやフンが底に溜まっている
  • 長いあいだ水換えをしていない
  • 水が濁ったり嫌なニオイがしたりする
  • 飼い始めて間もない容器である
  • メダカを過密に飼っている

…などに当てはまる場合は要注意です。

水質の状態は見た目だけでは分かりづらいので、不安なときは水質検査試験紙を使うと、アンモニアや亜硝酸、pHの状態をかんたんに確認できます。

1枚ピャッと水に浸けるだけで色で分かるので、原因の切り分けにとても役立ちますよ。

対処法|水換えで水質を整える

水質の悪化が原因なら、対処法は水換えで新しい水を入れてあげることです。

まずは底に溜まったフンや食べ残しをスポイトなどで取り除き、水の3分の1ほどを新しい水に換えてあげましょう。

ここで1つ、とても大切な注意点があります。

それは、一度に大量の水を換えないことです。

「水が悪いなら全部きれいにしてあげよう」と全量交換してしまうと、急激な水質・水温の変化でメダカが「水換えショック」を起こし、かえって底に沈んで動かなくなってしまうことがあります。

良かれと思った全換水が、逆効果になってしまうんですね。

水換えのときは、水温をできるだけ合わせた水(カルキ抜きをした水)を、ゆっくり少しずつ入れてあげてください。

一気にではなく、数日かけて少しずつ換えていく感じで大丈夫です。

原因③:病気のサイン(転覆病・尾ぐされ・白点病など)

3つ目は、もっとも心配な病気のサインとしての「底でじっとしている」です。

水温も水質も問題なさそうなのに底から動かず、しかも体のどこかに異変が見られる場合は、病気を疑う必要があります。

病気で底に沈んでいるときは、たいてい「底でじっとしている」以外の症状を一緒に出していることが多いです。

この“併発している症状”が、病気を見分けるための大きな手がかりになります。

  • ヒレをピンと開かず、体にぴったり畳んでいる
  • エサを食べない・口元に持っていっても反応しない
  • 体が傾いたり、お腹を上にしてひっくり返ったりする(転覆)
  • 体やヒレに白い点・白いモヤ、ヒレの先がボロボロに溶けている
  • 体が痩せてきた・お腹が異常にふくらんでいる

などなどが挙げられます。

代表的な病気と見分け方

容器の底でじっとする症状とあわせて見られる、代表的な病気をいくつかご紹介します。

転覆病:体のバランスが取れなくなり、底に沈んだまま動けなかったり、逆に水面に浮いてひっくり返ったりする病気です。消化不良や体質的なものが原因ともいわれていて、ダルマ体型のメダカに出やすい傾向があります。

尾ぐされ病:細菌に感染して、ヒレの先が溶けるようにボロボロになっていく病気です。進行するとヒレが短くなり、元気がなくなって底でじっとするようになります。

白点病:体やヒレに、白い砂粒をまぶしたような点々が現れる病気です。かゆがって体を底や壁にこすりつけたり、弱ってきて底でじっとするようになったりします。水温が変化しやすい時期に出やすいです。

対処法|まずは隔離と塩浴から

病気のサインが見られた場合、まずやってほしいのが、調子を崩した子を別の容器に隔離してあげることです。

ほかのメダカへの感染を防げますし、弱った子を落ち着いた環境で休ませてあげられます。

そして、メダカの治療の基本となるのが「塩浴(えんよく)」です。

0.5%程度の濃度の塩水(水1リットルに対して塩5g)で泳がせてあげることで、メダカの体への負担をやわらげ、自己回復力を助けてあげる方法です。

塩は必ず、添加物等の入っていない天然の粗塩などを使ってください。

塩浴で改善しない場合や、白点病・尾ぐされ病がはっきり出ている場合は、魚病薬を使った薬浴も選択肢になります。

症状に合わせて使い分けてあげましょう。

原因④:水合わせ失敗・お迎え直後のストレス

4つ目は、メダカをお迎えしたばかりのときに起こりやすいストレスが原因のケースです。

「ネットで買ったメダカが、容器に入れた途端に底でじっとして動かなくなった」というのは、実はよくある話です。

この一番の原因が「水合わせの失敗」です。

メダカは、急な水温や水質の変化にとても弱い生き物です。

それまでいた袋の中の水と、新しい容器の水とで、水温や水質が大きく違うと、その差にショックを受けて(pHショック・水温ショック)、底に沈んで動かなくなってしまうんですね。

また、お迎え直後は、移動の振動や、環境がガラッと変わったこと自体が大きなストレスになります。

新しい場所に慣れるまでのあいだ、警戒して物陰や底でじっとしていることもあります。

見分け方|お迎えのタイミングと重ねて考える

これは見分けやすい原因で、「メダカを新しく迎えた直後に、底でじっとするようになった」のであれば、水合わせやお迎えのストレスがまず疑われます。

体に目立った異常がないのに、お迎え直後だけ調子が出ない、というのが典型的なパターンです。

対処法|まずは静かに見守る

お迎え直後のストレスが原因の場合、基本的にはそっと静かに見守ってあげるのが正解です。

心配であれこれ手を出したくなりますが、環境に慣れれば、数時間〜数日でだんだん泳ぎ出してくれることがほとんどです。

お迎え当日はエサを与えず、まずは落ち着かせてあげましょう。

そして何より大切なのが、次にメダカをお迎えするときに「水合わせ」を丁寧にやってあげることです。

袋ごと容器に浮かべて水温を合わせ、少しずつ容器の水を袋に足して水質に慣らしていく…というひと手間で、お迎え直後のトラブルはぐっと減らせます。

原因⑤:老化・寿命によるもの

最後の5つ目は、少し切ない話になりますが、老化・寿命が原因で底でじっとするようになるケースです。

メダカの寿命は、飼育環境にもよりますが、飼育下ではだいたい2〜3年ほどといわれています。

年を取ってくると、人間と同じように体力が落ち、動きがゆっくりになって、底のほうで過ごす時間が長くなっていきます。

見分け方|飼育年数と全体の様子から

飼い始めてから2年以上経っているメダカで、特に体に病気のサインはないのに、だんだん動きが減って底にいる時間が増えてきた…という場合は、老化によるものの可能性が高いです。

エサへの反応も少しずつ鈍くなっていきます。

対処法|負担をかけずに穏やかに過ごせる環境を

老化が原因の場合、残念ながら若返らせることはできませんが、できるだけ負担の少ない穏やかな環境で過ごさせてあげることはできます。

水温の急な変化を避け、水質をきれいに保ち、消化に良いエサを少量与える。

そうやって、最後まで穏やかに過ごせるように寄り添ってあげるのが、飼い主としてできる一番のことだと私は思っています。

メダカを飼うということは、命を預かるということでもあります。

だからこそ、お別れのときが来るのも、避けられない現実です。

様子見でいいケース・すぐ対処すべきケースの判断

ここまで5つの原因を見てきましたが、「結局、うちの子は様子見でいいの?それともすぐ動いたほうがいいの?」と迷う方も多いと思います。

最後に、判断の目安を整理しておきましょう。

様子見でよいケース

次のような場合は、慌てずに様子を見て大丈夫なことが多いです。

水温が低い時期で、エサをあげると反応し、ヒレをきれいに開いている

あるいは、お迎えした直後で、体に異常がない。

こうしたケースは、メダカの自然な反応や一時的なストレスであることがほとんどなので、そっと見守ってあげましょう。

すぐ対処すべきケース

一方、次のサインが見られたら、早めに対処してあげてください。

ヒレを畳んでいる・体が傾く・エサをまったく食べない・体に白い点やモヤ・ヒレが溶けている・水が汚れている

これらは病気や水質悪化のサインなので、隔離・塩浴・水換えといった対応を早めに始めてあげるほど、回復の可能性が高くなります。

💡迷ったときのチェック順
① 水温計で水温を測る(低ければ正常反応かも)
② 水の汚れ・ニオイ・エサの食べ残しを確認
③ メダカの体・ヒレに異常がないかよく観察
④ お迎え直後かどうかを思い出す
この順番でチェックすると、原因をしぼり込みやすくなります。

メダカが底でじっとするのを防ぐ予防のポイント

最後に、そもそもメダカが調子を崩して底でじっとするのを防ぐための、日ごろの予防ポイントをお伝えします。

じつは、トラブルの多くは普段のちょっとした心がけで防げるものです。

まず大切なのが、水質をきれいに保つことです。

エサの与えすぎは食べ残しを生んで水を汚す一番の原因なので、1〜2分で食べ切れる量を意識し、定期的な水換えを習慣にしましょう。

水換えのときは一気に換えず、少しずつ。

これだけで水質悪化による不調はかなり防げるはずです。

次に、急な水温・水質の変化を避けること。

新しくメダカを迎えるときは丁寧に水合わせをし、季節の変わり目の温度差にも気を配ってあげましょう。

そして何より、毎日メダカの様子を観察すること。

早く異変に気づけるほど、できる対処も増えていきます。

日々の観察こそが、最大の予防策になり得ます。

まとめ|メダカが底でじっとして動かないときのポイント

いかがでしたでしょうか?

今回は、メダカが底でじっとして動かないときの原因と対処法というテーマでお伝えしてきました。

最後に、重要なポイントをおさらいしておきましょう。

この記事のまとめ
  • 底でじっとする原因は主に「水温の低下・水質悪化・病気・お迎えのストレス・老化」の5つ
  • 水温が低いだけ・お迎え直後で体に異常がないなら、そっと見守ればOK
  • ヒレを畳む・体が傾く・体に白い点やモヤがあるときは病気のサイン。隔離と塩浴を
  • 水質を保つ・丁寧に水合わせ・毎日の観察が、最大の予防策

メダカが底でじっとしていると、つい不安になってしまいますが、まずは落ち着いて「水温・水質・体の様子・お迎えからの日数」を確認してあげることが大切です。

原因さえ分かれば、やるべきことは自然と見えてきます。

そして、すべてのケースに共通して言えるのは、「毎日よく観察してあげること」がメダカを守る一番の近道だということ。

日々のちょっとした変化に気づいてあげられる飼い主さんのもとでなら、メダカもきっと安心して暮らせます。

これからも一緒に、メダカとの毎日を楽しんでいきましょう!

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